キノコミラーってなに?正式名称と重要性について教えます!

  • キノコミラーって聞いたことあるんだけどなんだろう?
  • ダサいから外したい!
  • なんのためにあんなところにミラーがついているのかな?

みなさんは「クルマのキノコミラー」と聞いて、なんのことだかパッと浮かびますか?

一部のクルマにはキノコミラーが取り付けられています。

でも知らない人にとっては、意味がさっぱりわからないですよね。

今回はクルマのキノコミラーとはいったいなんなのか、本当の名前となぜついているのかを詳しく説明します!

キノコミラーとは、サイドアンダーミラーのことを指します。

クルマの助手席側前方に、にょきっとミラーがついているクルマを見たことはありませんか?

あれがキノコミラーの正体です。

今年に入って初めてキノコミラーの愛称があることを知ったクルマ屋社員が、ミラーの必要性について解説します!

目次

キノコミラーって?

冒頭にも書いたとおり、クルマには【キノコミラー(きのこミラー)】と呼ばれている装備があります。

正式には【サイドアンダーミラー】と呼ばれ、ライトトラックやSUV・ミニバン(アルファード等)などの車高が高い大きなクルマに備え付けられています。

国土交通省は、2003年にクルマの視界を確保する間接視界基準の導入を決め、2005年1月1日以降生産されるクルマからはサイドアンダーミラーの取り付けが義務化されました。

いったいなんのために取り付けが義務化されたのでしょうか?

なぜそこについているのか

サイドアンダーミラーは助手席側前方(フロントフェンダー)についています。

ドライバー側からも助手席側や前方の視界を確認しやすくするために付けられました。

車高が高いクルマだと、サイドミラーだけでは地面に近い部分が低すぎて確認することができません。

小さな子どもがいたり、障害物があったりしても気付くことができず、事故が発生しやすくなります。

それらの問題を解決するためにつけられたミラーは、デザインが悪いこともあり不評でした。

キノコミラーはダサいとの声も・・・

危険な死角問題を解決するためにつけられたサイドアンダーミラーは、ダサいとの声が多く挙がっています。

最近のクルマは燃費向上を考え、空気抵抗を減らすためによけいな突起物をつけないようにしています。

スマートなデザインのクルマが多いなか、ひょこっと飛びでたミラーがダサいと感じてしまうのです。

他の呼び名があるの?

キノコが生えたような形をしていることからそう呼ばれるようになったミラーですが、実はもう一つ呼び名があります。

ガッツミラーとも呼ばれ、それなら聞いたことある!と言う人もいるのではないでしょうか。

ハイエースなどキャブオーバー型車種の一部はガッツポーズに見えることからガッツミラーとも呼ばれていて、車種によって呼び方が変わってくるようです。

キノコミラーはどれくらいの人が知っているのか聞いてみました!

イワサキのInstagramでキノコミラーを知っているかアンケートを取りました!

合計17名の方がアンケートに答えてくれました!

  • しってる!・・・5人
  • なにそれ・・・12人

ほとんどの人がキノコミラーのことを知らなかったようです。

なんとなくわかるかもしれない・・・という人もいました。

今ではサイドアンダーミラーがあまり見られなくなったのもあり、意外と浸透していない呼び名だったみたいですね。

サイドビューカメラの登場で最近は見かけなくなっている

ではなぜキノコミラーが減っていったのか。

答えはサイドビューカメラの登場です。

サイドビューカメラが登場したことにより、サイドアンダーミラーがなくても死角を確認できるようになりました。

また、カメラが搭載されていない車種でも、サイドミラーの下に小さく取り付けられたサイドアンダーミラーが登場し、昔のように前方に大きなミラーを取り付ける必要がなくなったのです。

そのため今ではキノコミラーを見ることが少なくなり、知らない人が圧倒的に増えました。

古くて大きなクルマほど、キノコミラーを見ることができる可能性が高くなります。

キノコミラーは取り外せるが、車検が通らない!

あまり評判のよくないキノコミラーですが、自分で外すことができるのでしょうか?

単刀直入に言うと、ミラーを外すことはできます。

外し方は車種によって変わってきますが、ほとんどの車種が同じ方法で外せます。

ですが、ミラーの取り外しは基本的にはNG。

それはなぜか、安全装置として取り付けられているので、それがついていないと車検に通らないからです。

サイドアンダーミラーの保安基準は、「運転席に座った時に、自動車の前面及び左側面に接する高さ1m、直径0.3mの円柱を確認できること」です。この保安基準はおおよそ6歳児身長を想定したものであり、左ハンドル車の場合は、右側面と読みかえます。車検を通すためには、この保安基準を満たすことができるサイドアンダーミラーを設置することが必要です。しかし、保安基準を満たしていても設置方法や状態によっては、車検時に保安基準を満たしていないと判断されることがあるので注意が必要です。

https://www.goo-net.com/pit/magazine/inspection/car-inspection/23866/(グーネット より引用)

この保安基準をクリアしないといけないので、ミラーを外してしまうと車検に通らなくなってしまい、公道を走ることもできません。

ただし外してもいい条件があります。サイドミラーの下に新たにサイドアンダーミラーを取り付ける場合です。

保安基準をクリアしていれば取り外しても問題ないので、キノコミラーを取り外し新たに基準をクリアするためのパーツを付ければ問題ありません。

後付けのサイドアンダーミラーが存在しているのでそちらを取り付ければ問題ありませんが、その後付けもただ付けるだけでは車検に通らない場合もあるので、車検に通るかしっかり確認してから取り付けましょう。

キノコミラーは減ってきている

キノコミラーはサイドアンダーミラーと呼ばれ、サイドビューカメラなどが主流になりつつある今、キノコミラーを見ることは少なくなりました。

古いクルマに見られるキノコミラーですが、運転中の死角を補うための大事な装備です。

悲しい事故を少しでも減らすためのミラーですので、ダサいと感じても勝手に取り外したりしないようにしましょう。

おさらい
  • キノコミラーの正式名称はサイドアンダーミラー
  • このミラーを取り外してしまうと車検に通らなくなる
  • 今はサイドビューカメラが出てきたことで付いているクルマは減ってきている

キノコミラーについて説明しましたが、重要性については伝わりましたか?

例えダサいと感じても事故を起こさないためにミラーの必要性を理解し、取り外したりしないようにしましょう!

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