- ウイスキーボンボンを食べて運転すると飲酒運転になる?
- ウイスキーボンボンに入ってるアルコールの量はどのくらい?
- ウイスキーボンボンを食べるとお酒臭くなる?
ウイスキーを飲んでから自動車等を運転すると飲酒運転になるのは当然ですが、「ウイスキーボンボンを食べて運転すると飲酒運転になるのか?」と聞かれてはっきり答えられる人は少ないかと思います。
この記事では、ウイスキーボンボンに含まれるアルコールの量や運転するときの注意点について解説していきます。
ウイスキーボンボン以外にも、運転前には注意した方がいい食べ物などがあるので覚えておきましょう。
ウイスキーボンボンでも酒気帯び運転になる可能性は0ではない
お酒を飲んでから運転することを「飲酒運転」といいますが、道路交通法の違反としては「酒気帯び運転」または「酒酔い運転」になります。
《酒気帯び運転と酒酔い運転の基準》
- 酒気帯び運転 呼気からアルコールが一定の基準(0.15mg)以上検出される状態で運転する
- 酒酔い運転 アルコールの量に関係なく、行動や言動から明らかに酔っていることが確認できる状態で運転する
「飲酒」とはお酒を飲むことなので、厳密にはウイスキーボンボンなどのアルコールを含むお菓子を食べて運転しても「飲酒運転」ではありません。
ただし、ウイスキーボンボンを食べた直後は呼気からお酒の匂いがし、アルコールが検出されることがあります。また、お酒に弱い人は少しの量のアルコールでも酔った状態になることがあります。
ウイスキーボンボンのアルコール度数は意外と高い
ウイスキーボンボン1粒に含まれるアルコールは3%~3.5%程度です。ビールのアルコール度数が5~7%なのでウイスキーボンボンの度数はビールよりやや低めという感じですね。
ウイスキーボンボン1個の重さが10gでアルコール度数が3.5%であれば、1個当たり0.35gのアルコールが含まれていることになります。
アルコール度数3.5%で350mlのアルコール飲料の成分表示を確認したところ、純アルコール量は9.8gでした。
ウイスキーボンボン1個のアルコール度数が0.35gであれば、28個食べるとアルコール飲料350mlを飲んだときと同じ量になってしまいます。
ウイスキーボンボンを食べてすぐの運転は避けよう
ウイスキーボンボンを食べてすぐは口の中にアルコールのにおいが残るので、警察官に停止を求められた場合には「お酒臭い」と思われ飲酒検知器で呼気のアルコール濃度を測定されます。
呼気検査はうがいをしてから行われるので、ウイスキーボンボンを1~2個食べた程度で酒気帯び運転に該当する数値が出る可能性は低いのですが、飲酒検知されたり当日の行動を細かく聞かれたりするのは面倒ですよね。
トラブルを避けるためにウイスキーボンボンを食べた直後には運転しない方がいいでしょう。
また、ウイスキーボンボンを何十個も食べて運転した場合は「飲酒」ではなくても悪質だと判断され、酒気帯び運転や酒酔い運転として捕まる可能性があります。
お酒に強い人でもウイスキーボンボンを食べる量には気を付けてください。
タクシーやバス、トラック運転手など運転前にアルコール検知器でアルコールチェックを行う職業の場合は、ウイスキーボンボンのアルコールが検知器に表示されることがあります。
アルコールチェックを行う職業の場合は飲酒したかどうかより数値が重要視されるので、アルコールチェック当日はウイスキーボンボンなどアルコールを含む食品は避けた方がいいでしょう。
お酒に弱い人は少量で運転に影響がでることもある
ウイスキーボンボンのパッケージには「アルコールに弱い人やお子様、妊婦や授乳中の方、運転前などはお控えください」という内容の注意書きがあります。
ウイスキーボンボンを食べたあとの運転がダメな理由は、少量の摂取でもアルコールの影響を受けやすい人がいるからです。
ウイスキーボンボンを何十個も食べると、飲酒したときと同じ状態になってしまうのはもちろんですが、人によっては数個食べただけでもアルコールの影響が出て危険なことがあります。
ウイスキーのアルコール度数は40%以上です。ウイスキーボンボンでは、度数の高いアルコールが一気に口の中に広がることになります。
そのため、お酒を体内で分解しにくい体質の人や強いお酒を飲み慣れていない人はアルコールの影響を受ける可能性がまったくないとはいえません。
ウイスキーボンボンを食べてからの運転が絶対にダメというわけではありませんが、お酒が弱い人の中には飲み会で他の人が飲んでいる匂いを嗅ぐだけで酔った気分になってしまうという人もいますよね。
少し時間が経てば、ほとんどの場合問題ないと思いますが、お酒が弱い人はウイスキーボンボンを食べて1~2時間は体調に変化がないかをよく確認し、普段と違う感じがした場合は運転を行わないようにしてください。
運転時に気を付けるお菓子はウイスキーボンボン以外にもある
ウイスキーボンボン以外にもお酒が入ったお菓子にはさまざまなものがあります。
《アルコールを含むお菓子の例》
- ラムレーズン入りのチョコレート、アイス、ケーキ
- ブランデー入りのチョコレート、ケーキ
- ブランデー漬けのフルーツが入ったケーキ、サンドクッキー
- シャンパンや日本酒入りのトリュフ
お菓子を作るときには風味付けに洋酒を入れることがありますが、数滴のお酒であれば飲酒運転を気にしなくても大丈夫です。
少量であれば加熱するとアルコール成分が飛んでしまうので、一般的なケーキやクッキーでアルコールの影響を受けることはありません。
運転前に気を付けなければならないのは、お酒の味がするくらい漬け込んだフルーツを使用したものや、焼き上げた後にお酒を追加するお菓子です。
お酒に漬けたフルーツを使用した場合は過熱してもアルコール成分が多く残っている場合がありますし、ブランデーケーキは焼き上げた後にブランデーを塗って風味を付けるのでアルコールは飛びません。
また、高級なチョコレートには、ウイスキーボンボンのように洋酒や日本酒が入っているものが多いので運転前には食べないようにした方がいいでしょう。
アルコールが入ったお菓子は、パッケージに「洋酒使用」などと表示されているので、お菓子を購入したり食べたりするときにはパッケージにも注目してください。
ウイスキーボンボンなど運転前の飲食についてのQ&A
- ウイスキーボンボンや奈良漬けは何個食べれば飲酒運転になりますか?
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アルコールの影響には個人差があるのでウイスキーボンボンや奈良漬けの量に「絶対に大丈夫」という基準はありません。
体内のアルコール量が少なくても、口の中にお酒のにおいが残っていると呼気検査でアルコールが検知されることがあるので、1個でも食べてすぐの運転は控えた方がいいでしょう。
- ウイスキーボンボン以外に気を付ける食べ物はありますか?
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ウイスキーボンボン以外に
- キムチなどの発酵食品
- エナジードリンク
- 酒粕の甘酒やかす汁
- マウスウォッシュ
なども飲酒検知器が反応してしまうことがあります。
マウスウォッシュやエナジードリンクで酔っぱらうということはありませんが、仕事前にアルコールチェッカーで検査する職業の人は気を付けてください。
運転前のウイスキーボンボンは控えた方がいい
ウイスキーボンボンはお菓子なので厳密には「飲酒」ではありませんが、食べる量やタイミングによっては飲酒検知で酒気帯びの数値が出てしまいます。
また、お酒臭い息で運転していると検問で止められたり、飲酒を疑われたりと面倒な思いをすることがあるでしょう。不要なトラブルを避けるためにウイスキーボンボンを食べるときには量やタイミングに気を付けてください。
- ウイスキーボンボンを多量に食べると酒気帯び運転になる可能性がある
- ウイスキーボンボンのアルコール度数は3%~3.5%程度
- アルコールを含む食べ物を食べたあとはしばらく口の中にアルコール成分やにおいが残る
アルコールの影響は、お酒が強い弱いという以外にその日の体調によっても違ってきます。 チョコレートに限らず、お酒の含む食品を口にした直後には運転しないよう心がけていきたいですね。