ウォッシャー液の自作は本当にお得なのか?メリットとデメリットを徹底解説!

  • ウォッシャー液を自作する方法を知りたい!
  • ウォッシャー液を自作するメリットは?本当にお得なのか教えて!
  • 自作のウォッシャー液を使うデメリットや車への影響が知りたい!

花粉や黄砂、地域によっては火山灰や雪など車のフロントガラスが汚れる要因は意外に多いものです。

フロントガラスの汚れが気になるときは”ウィンドウォッシャー”が活躍しますが、思わぬタイミングで液切れを起こしてしまい困ってしまったという経験はないでしょうか。

交換頻度がそれほど高くないウォッシャー液は、いちいち買うのが面倒だと考える人やストック保管していない人が多く、自作して代用できないかと考える方も多いようです。

この記事ではウォッシャー液を自作する方法をお伝えすると共に、市販されている商品と比べて本当にお得なのかメリットとデメリットについて詳しく解説します。

目次

ウォッシャー液を自作する前に役割と成分を知ろう!

ウィンドウォッシャー液とは、その名の通り車のガラスを洗うために射出する洗浄液です

まずはウォッシャー液の役割や成分について解説します。

ウォッシャー液の役割とは

ウォッシャー液の基本的な役割は、ガラスの洗浄効果を高めることです。

ウィンドウォッシャーとワイパーの画像
ウォッシャー液を使えばガラスの汚れを効率よく落とすことができる

しかしウォッシャー液の種類によっては、洗浄以外の役割を果たすことがあります。

  • ワイパーでガラスを傷つけるのを防止する役割
  • 撥水効果により雨天時の視界を良好にする役割(ウォッシャー液の種類による)
  • 低温時に氷を解かす役割(ウォッシャー液の種類による)
  • ガラスに付着した油膜を落とす役割(ウォッシャー液の種類による)

ガラスが乾いた状態のままワイパーを動かすと、砂などの細かい粒子による摩擦が原因で傷がつくことがあります。

走行中に汚れが気になったときは、天候に関係なく摩擦による傷を防ぐためにもウォッシャー液を噴射して洗浄するのがおすすめです。

市販されているウォッシャー液には、一般的なノーマルタイプの他に「撥水タイプ」や「寒冷地用」などがあるので、目的や季節によって使い分けると良いでしょう。

ウォッシャー液の主な成分

ウォッシャー液は、エタノールやメタノールなど揮発性の高いアルコール成分と、洗剤などにも含まれる界面活性剤の2種類が主な成分となっています。

ウォッシャー液は基本的にアルコール類と界面活性剤が主成分

他にもコーティング効果のあるシリコーンやフッ素が含まれるウォッシャー液や、凍結を防ぐためのエチレングリコールが含まれている商品もあります。

ウォッシャー液を自作する方法と注意点

前項で触れた通りウォッシャー液は界面活性剤とアルコール成分が主成分なので、自作すること自体は可能です。

ただし車を扱うプロの立場としては、【自作したウォッシャー液を使うことはおすすめしません

車への悪影響をなるべく抑えたウォッシャー液の自作方法を紹介しますが、使用については自己責任で行うようにしてください。

ウォッシャー液を自作する方法を解説!

ウォッシャー液の自作方法をネットで調べると、「水道水と台所用洗剤で簡単に代用品が作れる」という情報を目にしますが故障の原因となる恐れがあるので注意しましょう。

●ウォッシャー液を自作するときに準備する物

  • 精製水
  • エタノール
  • 台所用洗剤

上記は全てドラッグストアで揃えることが可能です。

STEP
精製水とエタノールの混合液を作る

自作ウォッシャー液のベースとなる混合液を作成します。

精製水とエタノールの割合は、10:1から10:3の範囲が目安となります。

寒い季節なら凍結防止のためにエタノール濃度が高めの混合液を作るようにしましょう。

STEP
混合液に台所用洗剤を数滴たらす

ステップ①で作成した混合液に、台所用洗剤を1~5滴ほど垂らせば自作ウォッシャー液の完成です。

洗浄効果を期待して多めに洗剤を入れたくなりがちですが、濃度が濃くなると泡により視界が悪くなる恐れやタンクが詰まるなどのトラブルを引き起こす可能性があるので少量にしましょう。

自作のウォッシャー液を補充する方法について

市販・自作にかかわらず、ウォッシャー液の補充は一度覚えてしまえば誰でも簡単に行うことが可能なので、この機会にぜひ覚えておきましょう。

ウォッシャー液の補充方法の解説画像
ウォッシャー液のマークを探そう!

運転席周辺には必ずボンネットオープナーと呼ばれるレバーがあるので、まずはボンネットを開けます。

レバーを引くとボンネットが”半開き”になるので、隙間に指を入れてロックを外すことで全開に開けることが可能となります。

ボンネットを開けたら、ウォッシャー液を示すマークのついたタンクを探しましょう。

ウォッシャー液の補充風景
ウォッシャー液は溢れないように気を付けながら補充しよう

ウォッシャー液の補充タンクを見つけたら、あとは溢れないように気を付けながら補充をして、蓋とボンネットを閉めれば終了です。

ウォッシャー液の自作で避けるべきNG行為

ウォッシャー液代わりに水道水やミネラルウォーターを入れる方法はNGです。

水道水やミネラルウォーターをウォッシャータンクに入れると、水に含まれるミネラルなどを餌に雑菌が繁殖する恐れがあります。

ウォッシャータンクに水道水はNG
ウォッシャータンクに水道水はNG

水道水に含まれるカルキ(塩素)が、そのままフィルターの目詰まりを引き起こす原因になることもあるため、ベースとなる水は不純物を含まない精製水を使うようにしましょう。

ウォッシャー液を自作するメリットとデメリット

自作したウォッシャー液を使った場合のメリットとデメリットについて、それぞれ解説します。

ウォッシャー液を自作するメリットはほとんど無い

大切な車の寿命を考えると、わざわざウォッシャー液を自作して使用するメリットはほとんどありません。

自作と聞いて真っ先に思いつくのが”コスパ”だと思いますが、市販されているウォッシャー液はノーマルタイプなら200円前後、洗浄以外の効果がある商品でも500円前後で購入することが可能です。

車への負担を無視して、【水道水+洗剤】など粗悪な代用品を使えば安く済みますが、故障のリスクを考えるとメリットとは呼べません。

自作ウォッシャー液を使うデメリット

自作のウォッシャー液を使用するデメリットはたくさんあります。

  • 成分比率を間違うと故障や事故の原因に
  • 市販品に比べて汚れが落ちにくい
  • 目詰まりやガラスのシミを引き起こす
  • 冬は凍ってしまう恐れがある
  • タンク内にコケやカビが発生する恐れがある

ウォッシャー液の自作方法でもお伝えしましたが、市販品に近づけようとすれば必要な準備物は意外に多く、エタノールや洗剤の濃度調整が難しいくせにコスパはさほど高くありません。

さらにタンクやガラスへ悪影響を及ぼす可能性があるなど、デメリットは多いといえるでしょう。

ウォッシャー液の自作や補充に関する疑問や質問まとめ

最後にウォッシャー液関連で多く寄せられる質問と回答をまとめて紹介します。

ウォッシャー液はどこで補充してもらえますか?

記事内で、ウォッシャー液の補充方法を画像付で紹介しましたが、自力で補充するのは難しいという方は多くいらっしゃいます。

ウォッシャー液の補充は

  • 最寄のガソリンスタンド
  • カー用品取扱い店舗
  • ディーラーなど

上記のような場所で行ってもらえます。

料金はウォッシャー液を持ち込めば工賃は無料で行ってくれるケースから、液代+工賃で500円前後までさまざまです。

愛車を長く大切に乗るためには、小さなトラブルから大きなトラブルまで気軽に相談できる存在が大切です。

神奈川周辺~東京近郊の方ならウォッシャー液の補充から車の購入まで、カーライフ全般を全力でサポートする弊社イワサキ自動車株式会社にお任せください。

ウォッシャー液の希釈タイプは水道水で薄めて良いの?

ウォッシャー液を自作する方法で、「水道水を使うのはNG!」だとお伝えしましたが、市販されている希釈タイプの商品を薄めるときはその限りではありません。

希釈タイプのウォッシャー液には防腐剤が含まれていて、割ることを前提としているのでアルコール成分濃度も濃くなっているからです。

ただし、商品説明を良く読み【正しい割合で希釈】してください。

水道水の量が多すぎると、効果が薄れたり故障を引き起こす恐れがあります。

種類の違うウォッシャー液を混ぜても良いの?

すでにお伝えした通り、ウォッシャー液にはいくつかの種類が存在します。

冬になると寒さが厳しい地域では、ノーマルタイプのウォッシャー液では凍ってしまうため、寒冷地用に変更する必要があるのですが、追加で補充することは可能なのでしょうか。

結論から言うと、【ウォッシャー液の種類を変えるときは”入れ替え”】が望ましいです。

ホースなどを使い、自力でウォッシャータンク内の液を抜くことも可能ですが、難しい場合は最寄のカーショップやディーラーに頼むと良いでしょう。

種類が異なるウォッシャー液を混ぜてしまうと、組合せによっては化学反応が起こり凝固する恐れがあります。

ウォッシャー液は自作するより市販の商品を使う方が得!

車のウィンドウォッシャー液は、自作することは可能ですがメリットよりもデメリットの方が多いので市販の商品を使うことをおすすめします。

おさらい
  • 市販のウォッシャー液がそもそも安価
  • 故障のリスクを負ってまで自作するメリットは無い
  • どうしても自作したい場合は精製水を準備しよう

創意工夫やオリジナリティ溢れるアイディアで、コスパに優れた自作アイテムを作るのは楽しいものです。

しかし、パーツによっては自作よりも市販品を購入した方が良い場合もあります。

ウォッシャー液は決して高額ではないので、用途や目的に合った商品を適切に補充することが愛車を長持ちさせることに繋がります。

車に詳しくない方でも比較的簡単に補充ができるので、この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ウォッシャー液とワイパーの画像

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