- 交通安全協会のチャイルドシート貸し出しサービスについて知りたい!
- チャイルドシート貸し出し以外に交通安全協会の特典は無いの?
- チャイルドシートを借りる方法や値段などを具体的に教えて!
皆さんは交通安全協会に加入しているでしょうか?
運転免許を取得するときや免許を更新するときに加入を薦められ、何となく加入だけしているという人は損をしているかも。
実は交通安全協会に加入していると、さまざまな会員特典を受けることができるのですが、全く活用していない人がほとんどです。
今回は、そんな会員特典の1つ”交通安全協会によるチャイルドシートの貸し出しサービス”について解説します。
交通安全協会の特典やメリット・デメリットについては、詳しく解説している記事があるので気になる方は合わせて目を通してみてくださいね!
交通安全協会のチャイルドシート貸し出しサービスとは
まずは交通安全協会がチャイルドシートの貸し出しサービスを始めた背景や、貸し出しを受ける際に必要な手続きや準備物について解説します。
交通安全協会の目的と主な活動内容とは
免許の交付や道路交通の取締りは警察組織が行っているため、交通安全協会も公営だと勘違いしやすいですが、実は非営利団体で加入についても任意です。
交通安全協会の主な活動は以下の4つとなっています。
- 交通安全運動(春・秋・夏季・年末年始)
- 安全教育(お子様やお年寄りへの交通教室や講習会)
- 広報啓発
- 優良運転者表彰
あまり知られていませんが、他にも交通安全教室や講習を行うための用具を貸し出ししたり、交通安全グッズの販売なども行っています。
チャイルドシートの義務化により貸し出しサービスを行うように
現在では認知度も高く安価な商品も増えてきたチャイルドシートですが、道路交通法で義務化された平成12年(2000年)当初は全く浸透していませんでした。
当時は両親や祖父母が乳幼児を膝に抱えたまま事故を起こすケースが多く、着用義務違反で取締りを受けてしまうドライバーも多かったのです。
また、子供が成長したらすぐに使えなくなってしまうのに決して安くない値段だったことも普及が進まなかった要因の1つでした。
こうした背景から、【道路交通の安全】を掲げている交通安全協会が無料または有料(非常に安価)でチャイルドシートを貸し出すサービスを行うようになったのです。
残念ながら貸し出しサービスを終了している地域も多い
交通安全協会は都道府県や市町村ごとに独立しているため、地域によって享受できる特典やサービス内容に差異があります。
そしてチャイルドシートの認知率・普及率が高まったことや、貸し出し用として準備したシートの老朽化などが原因で、現在ではサービスそのものを終了している地域も多くなっています。
神奈川県横浜市の交通安全協会を例に挙げると、平成16年の3月でシートの老朽化などを理由にチャイルドシート無料貸し出し事業を終了しています。
ただし、現在(令和6年6月時点)もチャイルドシートを無料で貸し出しをしている交通安全協会もあるので、地域によってはサービスを受けることが可能です。
現在もチャイルドシート貸し出しサービスを行っている交通安全協会
前述の通り、チャイルドシートの普及や貸し出し用シートの老朽化でサービスを終えてしまった交通安全協会がほとんどですが、住んでいる地域によっては今もサービスを受けることが可能となっています。
どの地域なのか、どんなサービス内容なのかを紹介しますので、運よく近所に住んでいる方でチャイルドシートが必要な方は参考に役立ててみてください。
関東圏はごく一部の交通安全協会のみ
関東圏で現在もチャイルドシートの貸し出しサービスを行っている交通安全協会があるのは、栃木・埼玉の一部地域のみとなっています。
栃木県の交通安全協会では、現在もチャイルドシート無料貸し出し制度を継続して行っています。
チャイルドシートの種類もお子様の年齢に合わせ、ベビーシート・チャイルドシート・ジュニアシートの3種類から選ぶことができ、会員であれば事前予約をして免許証と会員証を提示すれば概ね1ヶ月程度無料で貸し出しを受けることが可能です。
埼玉県では大宮地区と吉川地区の交通安全協会でチャイルドシートの貸し出しを行っています。
ただしHPの更新が令和4年で止まってしまっているので、利用を考えている場合は電話などで事前に確認を取ることをおすすめします。
関東以外の地域でチャイルドシート貸し出しサービスを受けられる交通安全協会一覧
関東以外の交通安全協会も、チャイルドシート貸し出しサービスについては終了と継続中が混在しています。
令和6年6月時点で、チャイルドシート貸し出しサービスをHPなどで確認できている交通安全協会のみを抜粋して紹介しますので参考に役立ててみてください。
- 北海道 函館西交通安全協会
- 青森県 三戸地区交通安全協会田子支部(要問合せ)
- 岩手県 岩手県交通安全協会(無料・最長3ヶ月)
- 福島県 福島県交通安全協会
- 新潟県 新潟県交通安全協会(返却時要クリーニング・最大3週間)
- 山梨県 山梨県交通安全協会(無料・最長2週間)
- 富山県 富山県交通安全協会PDF(地区によって詳細は異なる)
- 福井県 福井交通安全協会(返却時要クリーニング・1ヶ月)
- 和歌山県 和歌山県交通安全協会(詳しくは支部で要確認)
- 滋賀県 滋賀県交通安全協会(無料・1ヶ月)
- 奈良県 奈良県交通安全協会(無料・1週間)
- 島根県 島根県安全交通教会(クリーニング代・各地区へ要確認)
- 鳥取県 鳥取県交通安全協会(各地区へ要確認)
- 広島県 広島県交通安全協会(無料・14日以内の短期間)
- 山口県 山口県交通安全協会(無料・各地区へ要確認)
- 香川県 香川県交通安全協会(無償・原則1ヶ月以内)
- 愛媛県 松山東交通安全協会(無料・最長10日間)
- 愛媛県 松山南交通安全協会(無料・最長20日間)
- 高知県 高知県交通安全協会(無料・短期)
- 長崎県 長崎県交通安全協会(各地区で要確認)
- 福岡県 福岡県交通安全協会(地区によって詳細は異なる)
- 佐賀県 佐賀県交通安全協会(※貸し出しではなく抽選によるプレゼント)
- 宮崎県 宮崎県交通安全協会(詳細は要確認)
- 鹿児島県 鹿児島県交通安全協会(無料・1ヶ月以内)
チャイルドシート貸し出しサービスを受けるためには、交通安全協会の会員であることが条件となっています。
もし非会員であっても加入手続きをすればサービスを受けられるので、お住まいの地域によっては加入を検討するとお得にチャイルドシートを借りることが可能です。
上表に掲載されていない交通安全協会がある地域にお住まいの方でも、加入しているならサービスの有無の確認や相談という名目で1度問い合わせてみることをおすすめします。
交通安全協会のチャイルドシート貸し出しサービスに関連する疑問や質問まとめ
最後に、交通安全協会のチャイルドシート貸し出しにまつわる疑問や質問をまとめて解説します。
- 交通安全協会でチャイルドシートを借りるために必要な物や手続きは?
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交通安全協会は地域ごとに独立しているため、細かい部分での差異はありますが、基本的には会員証・運転免許証があれば借りることが可能です。
手続きについても地域ごとで違いはありますが、原則”要予約”となっていて専用の様式へ記入が求められることが多くなっています。
- いつでも誰でも貸し出ししてもらえますか?
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前項でも触れていますが、あくまでも会員に対するサービスなので交通安全協会に加入している必要があります。
また、協会が保有している貸し出し用のチャイルドシートは数に限りがあるため、在庫がなければ空きがでるまで待たなければなりません。
- チャイルドシートを返却してすぐに借りても大丈夫?
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連続して貸し出しサービスを受けることの是非は、地域によって異なります。
基本的には、他に借りたい人が居なければ一旦返却をしてすぐに借りても問題ありません。
ただし、連続で借りつづけるのはダメな場合が多いので、面倒でも規定の貸し出し期間中に返却するようにしましょう。
チャイルドシート貸し出しを行う交通安全協会の地域なら積極的に利用しよう!
お住まいの地域にもよりますが、交通安全協会が行っているチャイルドシート貸し出しサービスは、無料かクリーニング代の実費程度なので積極的に利用しましょう。
- 関東圏では少ないが全国でみればサービスを行っている地域は多い
- チャイルドシートが必要な人なら検討の価値あり!
- 期間は短いが利用者が少なければ繰り返し貸し出しを受けることも可能
チャイルドシートは大切なお子様の命を守るために必要な物です。
未装着のまま走行することは道路交通法違反になりますので、購入するのが勿体ないという方は最寄の交通安全協会で貸し出しサービスを行っていないかをチェックしてみましょう。