- パーキングアシストとはどんな機能か知りたい!
- パーキングアシストは本当に必要なの?
- パーキングアシスト搭載の車種を教えて!
- パーキングアシスト機能は後付けできる?
車の運転で”バック駐車”や”縦列駐車”など、慣れや運転技術を必要とする場面は緊張してしまいますよね。
「狭い場所や旅先でもスマートに駐車したい!」
「大きい車に買い替えを検討しているけど駐車が不安・・・」
そんな方には駐車を補助してくれるパーキングアシスト機能搭載車がおすすめです。
この記事では運転が苦手という方や、車の買い替えを検討している方に向けて、パーキングアシスト機能の使い方や搭載車種を詳しく解説します。
パーキングアシストとはどんな機能なのか
パーキングアシスト(駐車支援機能)とは、その名が示す通り駐車をする際の運転操作を補助・支援する機能です。
バックモニターやセンサーで周囲の安全を確認し、車に搭載されたAIが駐車ルートを計算してドライバーの運転をサポートします。
アシストレベルの違いについて
パーキングアシスト=ボタン1つでオート駐車だと思われがちですが、メーカーや車種によって運転支援のレベルが異なります。
- ハンドル操作からペダルやシフトレバーの制御までサポート
- ハンドル操作とペダル制御をサポート(シフト切り替えは運転者)
- ハンドル操作のみサポート(ペダルやシフトの制御は運転者)
最低限のアシストでも、駐車で最も難しいハンドル操作を補助してくれるため、運転が苦手な方でもスムーズに車を停めることが可能です。
しかし、駐車を全て機械まかせにして安全面は本当に大丈夫なのか?と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
続いては、パーキングアシスト機能の安全面について解説します。
パーキングアシスト機能の安全性能と注意点
パーキングアシストを搭載した車両が増えてきたこともあり、日本自動車連盟(JAF)が安全性や正確性をさまざまな条件でテストを実施して、その結果をHPにて公開しています。
パーキングアシスト機能の有用性テスト結果
引用元:日本自動車連盟HP
JAFが行ったパーキングアシスト機能のテスト結果から、”車庫入れ”と”縦列駐車”のいずれも駐車時間がプロのインストラクターと遜色ない時間で行えていることが判ります。
パーキングアシスト機能の安全性テスト結果
引用元:日本自動車連盟HP
JAFがパーキングアシスト機能の安全性能をテストした結果をみると、障害物や突発的な状況変化には対応しきれないケースが散見されています。
上表からも判るように、パーキングアシスト機能は駐車を楽にしてくれる反面、あくまでも”補助”であり安全確認や急な状況変化への対応はドライバーが行う必要があると言えるでしょう。
パーキングアシスト機能で起きた事故は誰の責任になるのか?
万が一、パーキングアシスト機能で駐車中に事故が起きてしまった場合、その責任は誰が追うのでしょうか?
自動運転で自分は操作していないからメーカーに責任がある・・・と思う人がいるかもしれませんが、パーキングアシスト機能で事故が起きた場合でもドライバーの過失となるので注意が必要です。
アシストレベルの程度は関係なく、仮にハンドルからペダル・シフト制御まで全てオートで行っていた場合でも、運転者が安全確認を怠ったとして罰せられることになります。(緊急時にはドライバーがブレーキ操作する必要あり)
パーキングアシストをメーカー別に比較!
駐車時の運転補助機能をパーキングアシストと呼称しますが、実はメーカーごとに呼び方が異なります。
各メーカーのパーキングアシスト機能と代表的な車種を紹介します。
トヨタ:アドバンストパーク
トヨタのパーキングアシストは”アドバンストパーク”という名称です。
引用元:トヨタ
アドバンストパークは、ハンドル操作とペダル制御(アクセル・ブレーキ)をボタン1つでアシストする機能となっていて、シフト操作のみドライバーが行います。
アドバンストパーク搭載車種の一例は下記の通りです。
- アクア
- ヤリス
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシー
- ノア
- プリウス
- etc
また一部の車種(青下線は対応車種)では、専用アプリを使って遠隔で車を操作するリモート機能も付いています。
ダイハツ:スマートパノラマパーキングアシスト
ダイハツの場合はスマートパノラマパーキングアシストという名称になります。
引用元:ダイハツ
スマートパノラマパーキングアシストは、駐車時におけるハンドル操作を自動で行ってくれる機能となっています。
ペダルやシフトの制御はドライバーが行うことになります。
スマートパノラマパーキングアシスト搭載車の一例は以下の通り。
- タントシリーズ(カスタム・ファンクロス)
- タフト
- ロッキー
- ムーヴキャンバス
アシスト性能はハンドル操作だけと控えめですが、軽自動車の対応車種もあるので手が届きやすい価格帯が魅力です。
日産:プロパイロットパーキング
日産の場合はプロパイロットパーキングという名称となっています。
引用元:日産
プロパイロットパーキングは、サポート範囲がとても広いのが特徴的です。
駐車時のハンドル操作はもちろん、ペダル・シフト制御から駐車完了後のパーキングブレーキ作動までフルサポートしてくれます。
プロパイロットパーキング搭載車の一覧は以下の通り。
- アリア
- リーフ
- エクストレイル
- サクラ
特筆すべきはアシスト性能の高さと、軽自動車のサクラも対応車種となっている点ではないでしょうか。
ちなみに日産の場合は、ハンドル操作のみをアシストする別のパーキングアシスト機能搭載車も存在します。(インテリジェントパーキングアシスト)
同じ日産車でも、アシスト性能が大きく異なるので購入時はしっかり確認するようにしましょう。
ホンダ:スマートパーキングアシストシステム
ホンダの場合は、スマートパーキングアシストシステムという名称です。
引用元:HONDA
ホンダのスマートパーキングアシストシステムは、駐車時のハンドル操作を補助してくれる機能となっています。
ペダルやシフトの制御はドライバーが行います。
スマートパーキングアシストシステム搭載車は以下の通り。
- ステップワゴン
- オデッセイ
2024年1月現在時点において、ホンダのスマートパーキングアシストシステム対応車はステップワゴンとオデッセイの2車種だけとなっています。
対応車種であってもグレードによってはスマートパーキングアシストシステムのオプションが付けられない場合もあるので、購入を検討する際はプロに相談しましょう。
神奈川エリアを中心に東京近郊でパーキングアシスト搭載車をお探しの方なら、ぜひイワサキ自動車へご相談ください!
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パーキングアシスト機能のメーカー別比較まとめ
パーキングアシスト機能は、各メーカーごとに名称や性能が異なるので購入前に違いをよく確認しておくのがおすすめです。
ここまで解説してきたメーカー別の性能比較を表にまとめると以下の様になります。
ハンドル操作 | ペダル制御 | シフト制御 | |
---|---|---|---|
トヨタ | 〇 | 〇 | × |
ダイハツ | 〇 | × | × |
※日産 | 〇 | 〇(×) | 〇(×) |
ホンダ | 〇 | × | × |
※日産の()はインテリジェントパーキングアシスト対応車の場合
冒頭でも触れましたが、駐車で最も難しいのはハンドル操作なので車選びをする際は、アシスト範囲をあまり意識しないのがおすすめです。
操作性や好みなども考慮して総合的に車選びをすると「買って良かった!」に繋がります。
決して安い買い物ではありませんので、購入前は試乗で実際にパーキングアシスト機能を体験してから検討するようにしましょう。
パーキングアシストは後付けできる?気になる疑問や不安をまとめて解説!
最後にパーキングアシスト機能関連でお客様から問い合わせの多い疑問や不安を解説付で紹介します。
- 運転が不安なのでパーキングアシスト機能を後付けしたいのですが・・・
-
パーキングアシスト機能関連で最も多いのが、「現在の愛車に後付けできないか?」というご質問です。
結論から言うと、残念ながらパーキングアシスト機能を後付けすることはできません。
パーキングアシストはメーカーオプションとなっていますので、ご購入時に選んだ場合のみ搭載できる機能で後付けには対応していないのです。
駐車が苦手でお困りの場合は
- 思い切って車の買い替えを検討してみる
- パーキングアシスト搭載車の中古車を検討してみる
- 駐車に役立つモニター機能の追加を検討してみる
上記いずれかの方法がおすすめです。
最近は、パーキングアシスト機能搭載の中古車も出回っていますので、価格を抑えて車を買い替えることも可能となっています。
車を買い替える予定が無い場合なら、カメラ機能を充実させて駐車の難易度を下げるという方法を検討してみるのも良いでしょう。
- パーキングアシスト機能搭載の中古車でおすすめ車種はある?
-
中古でパーキングアシスト搭載車をお探しの方からおすすめ車種を聞かれる事も多いですね。
お客様の好みやご予算があるため、一概には言えませんが
- プリウス(トヨタ)
- ステップワゴン(ホンダ)
- セレナ(日産)
上記3車種は直近でモデルチェンジがあったため、パーキングアシスト搭載の古いモデルが中古車として出回りやすくなっているのでおすすめです。
パーキングアシストは運転が苦手な人に最適!賢く選んで楽しいカーライフを
パーキングアシストはメーカーごとに若干の違いはあるものの、運転が苦手な人には最適な補助機能だと言えます。
- アシストできる範囲はメーカーで異なる
- 全自動に近いシステムもあるが、過信は禁物!
- 後付けは出来ない
- 予算を抑えるなら軽自動車や中古車がおすすめ
買い替えを検討する際は、機能性だけで判断せずにプロの意見を聞いたり試乗をして慎重に選ぶようにしましょう。