- ハイエースは洗車機で洗える?洗えない?
- 洗車機でハイエースを洗うときの注意点を教えて!
- ハイエースオーナーはどうやって洗車をしているの?
業務用としてはもちろん自家用車としても人気が高まっているハイエースですが、その大きさから手洗いをするのは意外に重労働で時間もかかってしまいます。
出来れば洗車機を利用してラクに短時間で済ませたいところですが、高さ・長さが普通車に比べて大きなハイエースの場合は「そもそも洗車機が使えるのか?」と不安になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハイエースで洗車機を利用する際の注意点やグレードによる違いなどを詳しく解説します
ハイエースは洗車機を利用できるのか
まずは「そもそもハイエースは洗車機を通せるの?」という本題から解説しましょう。
結論から言うと、【ハイエースは一部のグレードや洗車機を除けば基本的に利用することが可能】となります。
ハイエースを洗車機に通すときは以下の2点を確認することが大切です。
- 洗車機の種類
- ハイエースのグレードや装備品の有無
最初に洗車機の選び方から詳しく説明します。
洗車機のサイズ制限について
ハイエースを洗車機に通すときは、利用しようとする洗車機自体の種類や制限を事前に確認しておきましょう。
洗車機における一般的なサイズ制限
- 車の高さ⇒2.3m以内
- 車の幅 ⇒2.3m以内
- 車の長さ⇒5.2m以内
上記のサイズ制限が必ずしも全ての洗車機で共通している訳ではありませんが、具体的に洗車機の種類やサイズ制限が判らないときの目安にはなります。
ちなみに、バンタイプのハイエース(標準グレード)でオプションパーツが無い場合のサイズは以下の通りです。
ハイエース(標準・バンタイプ)のサイズ
- 車の高さ・・・約2m(制限クリア)
- 車の幅・・・・約1.7m(制限クリア)
- 車の長さ・・・約4.7m(制限クリア)
標準的なハイエースなら、洗車機のサイズ制限に対して意外に余裕があることが判ります。
洗車機の種類について
洗車機にも色々な種類が存在しますが、ハイエースを洗うときはなるべく新しいタイプの洗車機を選ぶようにするのがポイントです。
パネル操作できるタイプならオプションの有無や洗車時の細かい調整などを設定することが可能です。
昨今では、乗車したまま洗車できる「ドライブスルー型」がポピュラーですが、狭いガソリンスタンドなどでは門型洗車機も活躍しています。
門型洗車機は昭和のころから存在するタイプの洗車機ですが、地方などで稀に見かけることがある”明らかに古いタイプの洗車機”でハイエースを洗うのは避けた方が無難です。
旧式の洗車機ではブラシ部分に硬いナイロンやプラスチックが使われていて、大切な愛車が傷ついてしまう恐れがあります。
カーオプションをセンサーで避ける機能が無く、破損やトラブルなどに見舞われる可能性もあるため、ハイエースに限った話ではありませんが洗車機はなるべく新しいタイプを利用するようにしましょう。
洗車機を利用できるハイエースのグレード一覧
ひと口にハイエースと言っても、ボディタイプやグレードで車両のサイズが異なります。
前述の「高さと幅が2.3m以内、全長が5.2m以内」という洗車機における基本のサイズ制限を基に、洗車機を利用できるハイエースのグレードを紹介します。
※ただし、オプション(ルーフラックやミラーなど)によっては制限を超えるケースがあるので要注意!
ハイエース(バンタイプ)で洗車機を利用できるグレード
バンタイプのハイエースなら、基本的にほとんどのグレードで洗車機を利用することが可能となっています。
ただし、ハイエースのバンタイプでも「スーパーロング」だけは洗車機の長さ制限に引っかかってしまうので注意しましょう。
グレード種別 | 車の高さ | 車の幅 | 車の長さ |
---|---|---|---|
標準 | 〇(1.98) | 〇(1.69) | 〇(4.69) |
ミドルルーフ | 〇(2.10) | 〇(1.88) | 〇(4.84) |
ジャストロー | 〇(1.98) | 〇(1.69) | 〇(4.69) |
ハイルーフ | 〇(2.24) | 〇(1.69) | 〇(4.69) |
スーパーロング | 〇(2.28) | 〇(1.88) | ×(5.38) |
また、上表をみても判るようにハイルーフの場合は洗車機の高さ制限ギリギリなので、ルーフキャリアなどのオプションが付くとオーバーしてしまいます。
ハイエースの車幅に関しては標準が1.69mでワイドでも1.88mと、洗車機のサイズ制限2.3m内で収まります。
バンタイプのハイエースで洗車機を利用する前にチェックしよう
- グレードがスーパーロングの場合は、車の長さが洗車機の※サイズ制限をオーバーしてしまう
- ハイルーフなど高さのあるグレードはオプション次第で制限オーバーする可能性あり
- 車幅が洗車機のサイズ制限をオーバーする可能性は低い
※トラック対応など大型の洗車機なら問題無く利用できます
ハイエース(ワゴンタイプ)はグレードがGLやDXなら洗車機の利用が可能!
積載量と乗員人数が多く、最後列のアレンジ次第でさまざまなカスタムが可能なハイエースワゴンは乗用車としても高い人気を誇っています。
ワゴンタイプのハイエースにはGL・DX・グランドキャビンという3種類のグレードがあります。
3つのグレードの中で洗車機が利用できるのはGLとDXの2つで、グランドキャビンは一般的な洗車機のサイズ制限をオーバーしてしまうので注意しましょう。
実際にハイエースワゴンのGLをガソリンスタンドにあるような一般的な洗車機に通してみると、ほぼピッタリサイズでしっかり洗車することが可能でした。
車幅が洗車機からはみ出すこともなく車両の後ろまで機械が進み、ボディ全体に泡がしっかりと付いていることが判ります。
ちなみに、同じハイエースワゴンでも”グランドキャビン”というグレードの場合は一般的な洗車機に通すのは難しいと言えるでしょう。
ハイエースワゴングランドキャビンは、車の高さ2.28m・車の幅が1.88mで全長が5.38mとなっています。
オプション無しなら、長さだけが洗車機のサイズ制限をオーバーしているだけですが、グランドキャビンの用途(キャンプや大人数での移動)を考えると上画像のようにルーフキャリアを付けることが多いグレードです。
ルーフキャリア込みになると洗車機の高さ制限2.3mを超えてしまうので、普通の洗車機は利用できないと考えた方が無難だといえるでしょう。
「ハイエースを洗車機に通すときガッツミラーはどうする?」など疑問や注意点をまとめて解説!
ハイエースは一部のグレードやオプション付きの車両を除けば洗車機の利用は可能ですが、実際に洗車をする場合は普通車に比べて注意すべき点が多いのも確かです。
最後に、ハイエースの洗車に関連する問題や注意喚起をQ&A方式でまとめて解説しますので参考に役立ててみてください。
- ハイエースを洗車機に通すときガッツミラーはどうしてる?
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ハイエースは普通車に比べて大きいため、安全確認用のフロントアンダーミラー(通称ガッツミラー)がサイドミラーとは別に付いています。
洗車機の操作パネルから、ミラーの有無を選択できる場合は機械の指示に従って操作すれば問題ありませんが、特に何も書かれていない場合でもガッツミラーは洗車機に通す前に手動で畳んでおくことをおすすめします。
洗車機の多くは、洗車前にミラーやアンテナなどの有無を選ぶボタンがあったり、車種やタイプ別に注意喚起の案内が記載されていますが、特に見当たらない場合でもガッツミラーは畳んでから洗車機に通しましょう。
ちなみに通称キノコミラーと呼ばれるサイドアンダーミラーについて詳しく解説している記事もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
- 洗車機にハイエースを通したら傷がつくって本当?
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SNSなどでハイエースを洗車機に通してトラブルが起きた・・という投稿を見かけると不安になってしまいますが、サイズ制限内で正しく洗車機を利用する分には傷や破損が生じる可能性は極めて低いと言えます。
洗車機でハイエースに傷や破損がつく可能性があるケース
- 洗車機が古いタイプだった
- サイズ制限の規格が異なるタイプの洗車機だった
- ミラーやルーフなどオプションの対処を怠った
- 車両表面にゴミや砂が付いていた
洗車機を利用してハイエースにトラブルが起きてしまう場合は、洗車機側に問題があるかドライバー側の不注意が原因であることがほとんどです。
記事内でも触れていますが古いタイプの洗車機は車に傷が付きやすく、細かい調整も出来ないので避けるべきです。
車両表面に砂や硬いゴミなどが付着したまま洗車機に通してしまうと、それらが研磨剤のような役割を果たしてしまい細かい傷がついてしまうこともあります。
どうしても愛車を傷つけたくないときは、事前に車両表面を軽く水洗いしたりミラーやルーフの対処をしっかり行ってから洗車機を利用するようにしましょう。
洗車機でハイエースを洗うときはグレードとオプションをチェックしよう!
ハイエースを洗車機で洗うときはグレードやタイプが利用可能かどうかを確認した上で、ガッツミラーなど対処が必要な部分をしっかりチェックしましょう。
- スーパーロングやグランドキャビンは一般的な洗車機の利用は難しい
- ルーフキャリアなどのオプションが付いたハイエースは高さ制限に要注意!
- 念のためガッツミラーはしっかり畳んでから洗車しよう
ハイエースを手洗いするのは本当に大変ですが、グレードやオプションの関係で難しい場合は無理に洗車機を利用するのはやめましょう。
どうしても洗車機を利用したいときは、トラックも利用可能な大型タイプを設置しているお店を探すか、オプションを外すなどの方法を検討するのがおすすめです。