ガソリンが腐ると大切な愛車が故障するかも!目安の期間と対処法を確認しておこう!

  • ガソリンが腐るって本当?腐るとどうなるのか教えて!
  • ガソリンが腐るまでの期間や対処法を知りたい!
  • 腐ったガソリンが残ったまま燃料補給しても大丈夫?

車の使用頻度はライフスタイルによってさまざまです。

移動手段として毎日運転する人もいれば、趣味として休日にドライブを楽しむだけだったり、複数の車を所有して使い分ける人もいるかと思います。

頻繁に給油をしているなら心配ありませんが、車に燃料を入れたまま長期間放置してしまうと、大切な愛車に悪影響を及ぼしてしまう恐れがあります。

この記事では「ガソリンが腐る」とはどのような状態なのか、そのメカニズムから腐るまでの期間、さらに対処法や注意点について詳しく解説します。

目次

”ガソリンが腐る”とは?

「ガソリンが腐ると、エンジンの故障や思わぬトラブルの原因になる」

車にあまり詳しくない人でも、オイルやガソリンが腐るという話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

厳密に言うと”ガソリンが腐る”という表現は正しくありませんが、【車の燃料やオイルは想像以上に長持ちしない】ので、長期間放置した車を動かすときは注意が必要です。

ガソリンが腐るまでの期間は意外に短い!

結論から言うと、ガソリンは季節や管理状況にもよりますが給油から3ヶ月ほどで徐々に品質が低下し始めます。

3ヶ月~半年くらいまでがいわば”ガソリンの消費期限”と言われていて、半年以上過ぎてしまうとガソリンが腐ってしまい、車に悪影響を及ぼすリスクが高まります。

ガソリンが腐るまでの期間が早まるケース

  • 給油キャップがしっかり閉まっていない状態で長期間の放置
  • 直射日光が当たる場所で車を長期間放置していた場合
  • 冬場に比べて夏場はガソリンが腐るまでの期間が短くなりやすい

車を保管する環境によっては想像以上に早くガソリンが腐ることもあるので、運転する頻度が低く久し振りに車を動かすときは後述するニオイやエンジン周辺の状態をチェックして、問題がないことを確認してから乗るのがおすすめです。

ガソリンが腐るメカニズムとは

車にあまり詳しくない人でも判るように”ガソリンが腐る”という表現を使いがちですが、厳密に言うと「ガソリンの酸化とそれに伴う品質の劣化」であり、本当に腐っている訳ではありません。

ガソリンに含まれるアルケンの酸化が主な原因

ガソリンに含まれるアルケンという有機化合物は、空気に触れたり長期間の放置が原因で酸化することがあり、刺激臭を伴う”蟻酸”や”酢酸”を発生させます。

また、ガソリンは高い揮発性(蒸発しやすい性質)を持ちますが、長期間放置すると揮発成分が抜けきってしまい、サラサラで※オレンジっぽい液体からドロドロで茶色がかった液体になってしまいます。

悪臭を放ちドロドロとした見た目に変化する様子は食品などが”腐る”のと類似していることから、誰にでもイメージしやすいガソリンが腐るという表現が使われることが多いのです。

※ガソリンは、灯油や軽油と区別するため人工的にオレンジっぽい色に着色されています。

ガソリンが腐るとどうなる?車へ及ぼす悪影響とは

”ガソリンが腐る”とは酸化や揮発によって燃料の品質が低下した状態を意味しますが、軽度であれば問題無く走行できてしまうため【あまり気にせずそのまま放置】する方が少なくありません。

ガソリンが腐るとひと口に言っても、品質の劣化具合は放置した期間や駐車していた環境で大きく変わります。

どうなると車へ悪影響を及ぼす恐れがあるのか、品質を見極める目安と起こり得るトラブルを確認しておきましょう。

久し振りに車を動かすときはニオイと錆をチェック!

まずはガソリンの状態を見極める目安となるチェックポイントから解説します。

ガソリンが腐っているかどうかのチェックポイント
エンジン周辺の目視と臭気の有無が判断の目安

ガソリンが腐っているかどうかの判断目安として、最も判りやすいのが「臭いかどうか?」です。

ガソリン自体のニオイも決して良い香りではありませんんが、ガソリンが腐ると通常のガソリンとは違い「酸っぱいような臭い」や「鼻にツンと刺激がくる臭い」を感じます。

ガソリンを入れる時はエンジンを切るべし!という記事でも詳しく解説していますが、燃料キャップを開けて臭気を確認するときは引火の恐れがあるので静電気などに十分注意してください。

ガソリンが腐るのに十分すぎる日数(半年以上)放置していて、何かしらのトラブルが発生している可能性が高いと考えられるときは、ボンネットを開けてエンジン周辺をチェックしてみましょう。

エンジンそのものや、周辺のホースやパイプが腐食して錆や液漏れなどのトラブルが目視できる場合があります。

もしエンジン周辺に錆や穴などを発見したときは、業者やディーラーなど専門知識がある人を頼るのがおすすめです。

弊社イワサキ自動車株式会社なら、自動車に関することなら販売から修理まで”まるっと”お任せいただけます。

神奈川県内~東京近郊エリアにお住まいで、大切な愛車のガソリンが腐るなどのトラブルが発生してお困りの方は弊社までお気軽にご相談ください。

ガソリンが腐ることで起こり得る車への悪影響

冒頭でもお伝えしたように、ガソリンが腐ると車に悪影響を及ぼします。

具体的にガソリンが腐るとどのような悪影響が起こるのか、原因と症状をまとめて解説していきましょう。

ガソリンが腐ると悪臭や刺激臭が発生する

前項でも触れていますが、ガソリンが腐る(酸化)ことで悪臭が発生します。

基本的に初期段階であれば違和感を感じる程度の臭気で、軽度であれば走行にもさほど大きな影響はありません。

目や鼻に刺激を感じたり耐え難い悪臭を感じた場合は、高確率でガソリンがひどく劣化しているので、走行は控えて専門知識のある人や業者に対応を任せるようにしましょう。

ガソリンが腐ると金属部品の腐食を引き起こす

金属に錆が付くのは”酸化”が原因です。

ガソリンが腐ると酸性の物質が発生するため、燃料タンクからガソリンへと繋がる金属部分の腐食を引き起こします。

ガソリンが腐ると目詰まりを引き起こす

ガソリンの劣化が進むと、揮発成分が無くなり粘性の高い液体となります。

ガソリンは腐るとドロドロになり目詰まりの原因に!
ガソリンは腐るとドロドロになり目詰まりの原因に!

簡単に言えば、ドロドロになるためフィルターや噴射弁などの目詰まりを引き起こすのです。

目詰まりが起こると、エンジンにガソリンがスムーズに供給されなかったり、燃焼するための外気を取り込みにくくなります。

その結果エンジンがかかりにくくなったり、最悪の場合エンジンが壊れてしまうこともあります。

エンジンからキュルキュルやカチカチという異音が聞こえるときは、ガソリンとは別に原因がある可能性が高いので注意しましょう。

ガソリンが腐るのを防ぐ方法と腐ったときの対処法

ここまではガソリンが腐ると車に悪影響があることをお伝えしてきましたが、続いてはガソリンが腐るのを防ぐ方法や対処法について解説します。

ガソリンが腐るのを防ぐ方法について

ガソリンを腐るのを防ぐ方法は色々ありますが、「車を完全に放置しない」ことが最も重要な対策です。

定期的にエンジンをかけて予防する

一番簡単にガソリンが腐るのを防ぐ方法は、定期的にエンジンをかけて可能であれば2~30分ほど走行することです。

車を運転している様子
月に1回、短時間運転するだけで車の寿命は延びる!

定期的に車を走行させることは、錆の原因となる水分を飛ばす効果があるだけでなく、エンジン内部のオイルがオイルバンに落ちるのを防いだり、自然放電で弱ったバッテリーを復活させる効果などが期待できます。

高温多湿を避けて車を保管する

高温多湿を避けた場所に車を駐車するだけでも、ガソリンが腐るのを緩やかにする効果が期待できます。

エンジンオイルを定期的に交換する

ガソリンスタンドや整備工場へ足を運んだとき「エンジンオイルはこまめに交換するのがおすすめです」と言われたことはないでしょうか。

エンジンオイルには添加物として酸化や錆、腐食を防ぐための各種防止剤が含まれています。

エンジンオイルが古くなってしまうと、それだけガソリンが腐るスピードも速くなる恐れがあるため、定期的に交換して予防しましょう。

ガソリンが腐ってしまったときの対処法は?

長期間に渡り車を放置してしまい、ニオイやエンジン周辺をチェックして明らかにガソリンが腐ってしまったことが確認できた場合はどのように対処すべきでしょうか。

結論から言うと、燃料タンク内のガソリンが腐ってしまった場合の対処法は【ガソリンを抜く】ことになります。

整備工場の風景画像
タンク内から腐ったガソリンを取り除くなら業者に頼むのが確実

腐ってしまったガソリンは、給油口からポンプを使って抜くことも可能ですが、【ガソリンを個人が勝手に処分することは法律で禁じられている】ので注意しましょう。

どうしても自分でガソリンを抜いて対処したい場合は、抜いたガソリンを最寄のガソリンスタンドなどに持ち込み処分してもらう必要があります。

ガソリンが腐るに関連した疑問やウワサをまとめて解説

最後に、ガソリンが腐ることに関連したウワサや疑問をまとめて解説します。

車を放置するならガソリンは満タンにした方が良いという意見と、逆に燃料はギリギリにした方が良いという意見の両方を見ました。一体どっちが正しいのでしょうか?

ガソリンが腐るのを予防する方法として、燃料を満タンにした方が良いという意見と全く逆に燃焼を抜いた方が良いという意見があるのは確かです。

まずガソリンを満タンにした方が腐るのを防ぐことができると言われる根拠は、タンク内をガソリンで満たすと触れる空気が少なくなり、酸化が緩やかになるということになります。

一方、長期間に渡り車を放置するなら燃料は抜いた方が良いという意見の根拠は、原因となるガソリンを残さなければ腐ることはないからとなります。

どちらが正しい!とは一概に言えない部分もありますが、明確に1年以上などの長期間に渡り車を放置することが決まっている場合はガソリンを抜いておく方が良いといえるでしょう。

逆に、定期的に車を走行させたり半年以内に車を使うならガソリンを満タンにして腐るスピードを緩やかにする予防策も有効だと言えます。

ガソリンが腐ると言いますが、新しいガソリンを継ぎ足せば燃料が薄まってサラサラになるのではないでしょうか?

劣化してドロドロになったガソリンが燃料タンクに入っているときは、新しいガソリンを継ぎ足すのは故障や思わぬトラブルを引き起こす原因になりかねません。

放置期間やガソリンの状態にもよりますが、自己判断が難しいときは専門知識がある人や業者を頼ることをおすすめします。

ガソリンが腐ると故障やトラブルの原因に!正しい対処法で愛車を長持ちさせよう

ガソリンは3ヶ月程度を過ぎたころから劣化が始まり、半年を超えるような長い期間に渡り放置すると腐るので注意しましょう。

おさらい
  • ガソリンが腐るとニオイが発生したり腐食を引き起こす
  • 予防法は定期的に車を動かすこと
  • 前もって長期間の放置が決まっているなら燃料を抜いておく予防策も

ガソリンが腐るのを放置すると、大切な車が故障する原因になってしまうので、異変を感じた際には専門知識がある方や業者を頼って早めのメンテナンスがおすすめです。

ガソリンのイメージ画像

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