イギリスは右ハンドルなの?日本と同じになった理由と左ハンドルとの違いを解説します!

  • イギリスって右ハンドルなの?
  • 海外に右ハンドルと左ハンドルの車があるのはなぜ?
  • イギリス車など右ハンドルの外車を運転するときに気を付けることは?

皆さんは左ハンドルのクルマを運転したことはありますか?

日本は右ハンドルですが、海外のほとんどが左ハンドルとなっています。

海外は左ハンドルが主流のなか、実はイギリスが右ハンドルって知っていましたか?

知らなかった!という人も多いと思います。

今回はイギリスがなぜ右ハンドルなのかや、右ハンドルの外車を運転するときの注意点について解説いたします。

イギリスが右ハンドルである理由は、昔馬車が道路を走っていたときの名残です。

馬車に乗っていた時代、もともとは馬の左側から乗るのが一般的でした。そのため、乗り降りしやすいように馬車は道路の左側を通行していました。

しかし、アメリカの馬車は大型だったため対向してくる馬車との距離が近く、道路の左側を走行中に右手で鞭を振るうと対向車にあたってしまうことから、道路の右側を走るようになりました。

イギリスの馬車の場合は小型だったため対向車に鞭があたることもなく、往来通り道路の左側を走り、その名残で左側走行右ハンドルとなったのです。

左ハンドル車に乗ると酔ってしまうクルマ屋社員が、イギリスではなぜ右ハンドルなのか詳しく解説します!

目次

イギリスって右ハンドルなの?

日本では右ハンドルが主流となっていて道路の左側を走行しますが、海外ドラマなどを観ると左ハンドルで右側走行となっていて、日本とは逆になっています。

もちろん日本以外の国すべてが左ハンドルではありませんが、ほとんどが左ハンドルです。

アメリカ・イタリア・ドイツなど、ヨーロッパやアフリカなどの多くの地域が左ハンドルですが、右ハンドルなの⁉となる国があるのは知っていますか?

実は、イギリスなんです。

イギリスはなぜ右ハンドルなのか、説明していきます。

海外ではほとんどが右ハンドルではなく左ハンドル

先ほども述べましたが、海外のほとんどが左ハンドルです。

日本やイギリス・オーストラリアを始めとする約76か国が右ハンドル左側走行なのに対し、ドイツやアメリカを始めとする約163か国が左ハンドル右側走行で、左ハンドルの国は右ハンドルの倍以上!

そのため、海外から輸入するクルマのほとんどが左ハンドルでした。

最近は右ハンドルを選べる輸入車が増えてきている

メルセデス・ベンツやBMWなど、左ハンドルだからこそかっこいい!という印象を持つクルマもありますが、ここ数年日本に導入するときは右ハンドルが選べるメーカーも増えています。

メーカーや車種によっては右ハンドルしか選べない場合も多いとのこと。

なぜ左ハンドルは減ってしまったのでしょうか?

右ハンドルにする理由が何点かあるので、ご紹介します。

  • 親しみのある右ハンドルの方が運転しやすい
  • 駐車場などの整理券を取るときに不便
  • 右ハンドルの方が売るときに高い場合がある

細かく説明していきます!

右ハンドルの方が運転しやすい

やはり一番大きな理由としては、運転のしやすさです。

右ハンドルでずっと運転してきたのにいきなり左ハンドルで運転をすると、今までの運転で染みついたクセを直さなければなりません。

ワイパーやウインカーなど、すべてが普段と逆になります。

左にウインカーを出そうとしたらワイパーが動いてしまった!というのは、左ハンドルに乗った誰しもが必ずやってしまうあるあるな間違いではないでしょうか。

また、今まで右左折する際に気を付けていたポイントと変わってきてしまうため、右ハンドルの感覚で曲がったら助手席側をぶつけてしまった、なんてことも起きてしまうそうです。

車線変更をするときにも距離感がつかめなかったりなど、とにかく右ハンドルのときとは感覚が変わってきます。

もし左ハンドルを運転することになったときは、いつも以上に運転に気を付けましょう。

駐車場の整理券を取るときは右ハンドルじゃないと不便

スーパーや立体駐車場などに駐車するときに駐車場の発券機があります。

そこから発券される駐車券を取らないといけないのですが、左ハンドルだとわざわざ降りて取りに行かなければなりません。

右ハンドルのときより発券機との距離も気を付けなければならず、手間だらけです。

また、ドライブスルーなどの受け取りも右側のため、受け取りや支払いにひと手間かかってしまいます。

常に助手席に誰かが乗っていれば問題ありませんが、ひとりのときはすべて自分でこなさなければならないので、そこが不便だと感じる人が多いです。

右ハンドルの方が高く売れる?

やはり需要の関係から、同じ車種でも左ハンドルと右ハンドルで査定額が変わってきます。

左ハンドルに不安や不満を持つ人は右ハンドルを選びます。

そうすると左ハンドルは売れず、高く買い取っても売れ残ってしまい大幅な損失が出てしまうことから右ハンドルの方が高く買い取られる傾向にあります。

ですがもちろん車種によりますので、人気の高いクルマや今ではあまり見ないレアなクルマなど左ハンドルであるからこそ価値のあるクルマは査定額が高かったりします。

なぜイギリスは右ハンドルなのか

イギリスで車が右ハンドルなのはイギリスの道路が左側通行だからですが、自動車が走るようになってから左側通行に決まったわけではありません。

イギリスでは、馬車に乗っていた時代から左側通行が定着していたのです。

イギリスが右ハンドル・左側通行なのは馬車が小型だったから

ではなぜイギリスは右ハンドルなのでしょうか?

アメリカが左ハンドルになった理由は以下のように言われています。

大型の馬車を運転するとき、対向車との距離を測るため御者は馬車の対向車側に座ることになります。

しかし御者は右手で鞭を操るため、対向車の御者に鞭が当たってしまうという問題が起きてしまいました。

そういった問題を解決するために、アメリカでは馬車は右側を走り、馬車の左側に御者は座ることになったのです。

その後、馬車に代って自動車がメインの交通手段になったとき、運転席は左側・右側通行のルールが引き継がれました。

ではなぜイギリスは右のままなのか?

イギリスの馬車は小型だったため、御者は馬車の中央に乗ることが多かったのです。

なので、対向車の御者に鞭が当たるという問題は発生しませんでした。

そのため従来どおりの左側車線が自動車の交通ルールとなったそうです。

イギリスなどの右ハンドルでも外車はウインカーレバーが左

イギリスのクルマに限らず、右ハンドルの外車はほとんどが左がウインカー・右がワイパー

それはなぜなのか?答えはISO(国際標準化機構)の規定に定められているからです。

ISOではウインカーは左・ワイパーは右と規定されており、外車はISOの規定に準拠しているため右ハンドルの外車でも日本車とは逆になっています。

ではなぜ日本はISOの規定に準拠していないのか。

日本はJIS(日本工業規格)を優先しているからです。

JISではウインカーは右・ワイパーは左と規定されているので、外車とは異なります。

もともとはイギリス以外でも右ハンドルの車が多かった

初期の自動車は右ハンドルが多かった
初期の自動車は右ハンドルが多かった

今ではアメリカを中心として左ハンドルの国が多くなっていますが、もともとは右ハンドルの自動車が主流でした。

自動車が作られるようになった初めのころは、現在のような足で操作するタイプのブレーキではなく、手で操作するタイプのブレーキの自動車が多かったのです。

右利きの人が操作しやすいように右側にブレーキを設置しました。右手でブレーキを操作する場合、自分の右手側に人がいると手がぶつかりそうで邪魔ですよね。

そのため、ブレーキ操作の邪魔にならないように助手席が左側、運転席が右側という形が一般的になり、右ハンドルの自動車が作られるようになりました。

その後、自動車が改良されるに従いブレーキを手で操作する必要がなくなり、右側通行に適した左ハンドルの車を採用する国が多くなったのです。

イギリスが右ハンドルの理由は馬車の名残だった

多くの国が左ハンドル右側走行のなか、イギリスが右ハンドル左側走行の理由は昔道路を走っていた馬車が小柄だったからでした。昔馬車が走っていたときの馬車のサイズでそのまま決まってしまうのは少し面白いですね。

海外はほとんどが左ハンドルであることに変わりはありませんが、イギリスなど聞き馴染みのある国も日本と同じ右ハンドルです。

右ハンドルの車であっても、外車はウインカーが左側についているので注意が必要です。日本の車と違うということを意識して運転しましょう。

おさらい
  • イギリスは昔馬車が走っていた時代の名残りで右ハンドル
  • 初期は右ハンドルが主流だったが技術の進歩で右側通行の国では左ハンドルが取り入れらるようになった
  • イギリスなどの外車では右ハンドルでもワイパーとウインカーが日本とは左右逆なので注意が必要

以上、イギリスが右ハンドル左側走行の理由と、右ハンドルの外車を運転するときに気を付けることでした。

海外を走るときは気を付けなければならないことがたくさんありますが、同じであるイギリスは安心して走ることができそうですね。

もし海外を走ることになったら注意すべき点を頭に入れて運転してみてください。

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