- エンジンがキュルキュルという音でかからないときの原因は?
- エンジンがかからないけど音はキュルキュルじゃない気がする
- トラブルごとに直るのか、いくらぐらい費用がかかるのかを知りたい!
普段通り愛車のエンジンをスタートさせようとすると、キュルキュルキュルキュルと聞きなれない音が鳴ってエンジンがかからない・・・。
エンジンがかからないという思いがけないトラブルに見舞われると、多くのドライバーはパニックを起こしたり何度もエンジンをかけようとしてしまいがちです。
しかしエンジンがかからないというトラブルの場合、原因によって対処法が異なるため適切な対応をしないと被害が大きくなってしまうケースもあるので注意が必要です。
この記事ではエンジンがかからないときに聞こえてくる音の種類ごとに、考えられる原因と対処法を解説します。
エンジンがかからない!キュルキュル音が聞こえるとき
エンジンキーを回す(またはエンジンスタートボタンを押下)とキュルキュルという異音が発生してエンジンがかからないケースで考えられる原因と対処法を解説します。
キュルキュルという音の正体はセルモーターの稼働音
エンジンがかからないときにキュルキュルと聞こえる音の正体は、エンジンをスタートさせるための電動機が動くことで聞こえる作動音です。
つまり、セルモーター(スターターモーター)は動いているのにエンジンがかからないという状況なので、以下のような原因が可能性として考えられます。
キュルキュル音でエンジンがかからないときに考えられる原因一覧
- プラグかぶりを起こしている
- バッテリーが劣化している
- スパークプラグに問題が起きている
キュルキュル音がしてエンジンがかからないケースの場合、エンジンを動かすためのセルモーターまでの電気系統には問題が無いので、点火系統やバッテリーの劣化が原因となっているケースがほとんどです。
大半はスパークプラグが原因
キュルキュルという音が鳴っているのにエンジンがかからないトラブルの場合、ガソリンに火花を飛ばす役割を果たすスパークプラグをまず疑いましょう。
スパークプラグの寿命は一般的に1万キロ~2万キロが目安と言われていますが、エンジン点火の頻度によっては早めの交換が必要となることもあります。
対処法はシンプルで、スパークプラグを新しい物に交換するだけです。
スパークプラグの交換にかかる費用は、工賃込で5千円~1万円程度が相場となっています。
”ちょい乗り”の直後ならプラグかぶりの可能性あり
「ついさっきまで普通にエンジンがかかったのに、突然かからなくなった!」
エンジントラブルが発生する直前に”ちょい乗り”をしていた場合は、プラグかぶりという現象が起きたことで一時的にエンジンがかからない状態になっている可能性があります。
「プラグかぶり」は、エンジン始動時に噴出されるガス燃料が液化してプラグ部分を濡らしてしまう現象です。
ガスレンジで吹きこぼれが起きると、しばらく火が付かなくなるのと似たような状態だとイメージすると判りやすいかもしれません。
短距離走行の直後や寒い季節に起こりやすいトラブルなので、キュルキュルという音がしてエンジンがかからなくなったときは、温度や直前の行動を振り返り”プラグかぶり”が原因となっている可能性は無いかを確認してみましょう。
プラグかぶりが原因のときは、エンジンを始動するときにアクセルを踏むのを何度か繰り返すことが対処法となります。
キュルキュル音が弱いならバッテリー劣化の疑いあり
エンジンをスタートさせようとしたときのキュルキュル音が、弱く聞こえるときはバッテリーの劣化が原因である可能性があります。
バッテリーの寿命は一般的に2年~3年ほどと言われていますが、実際には頻繁に交換しなくても走行には問題が無いことが多いため、意外に劣化していることが多いものです。
バッテリー劣化が原因なら、対処法はバッテリーを交換するだけとなります。
エンジンがかからない!キュルキュル音が”聞こえない”とき
エンジンがかからないというトラブルで、キュルキュル音が聞こえないときや別の音が聞こえるときはどのような原因が考えられるのでしょうか。
カチカチカやガガガという音が聞こえるとき
エンジンをかけようとしたとき、キュルキュルという音の代わりに、カチカチカチという軽い音やガガガという不快な音が聞こえることがあります。
カチカチやガガガという音が聞こえてエンジンがかからないときは、バッテリーが上がってしまっているのが原因だと考えられます。
「室内灯やヘッドライトは点灯しているからバッテリーじゃない」と判断してしまう人も多いですが、バッテリーが上がっていてもラジオやライトは問題無く使えることが多いので早合点しないように注意しましょう。
バッテリー上がりが原因でエンジンがかからないときの対処法は、ブースターケーブルを使うかバッテリーの交換となります。
別の異音や症状が伴うときはプロに任せよう
エンジンをかけようとしたときに、カタカタやカラカラのように何かの部品が動いているような音がしたり、ジジジと聞きなれない音がするときはエンジン・ベルト関連にトラブルが発生している可能性があります。
他にも
- 水温計の数値が高すぎる(Hに近い、または超えている)
- 異臭がする
- ボンネットから煙が出ている
上記のような症状がみられる場合は、自分で対処できる範疇を超えていますので、プロに修理を依頼するようにしましょう。
弊社イワサキ自動車株式会社は、カーライフサポートカンパニーとして自動車に関することなら販売から修理まで”まるっと”お任せいただけます。
神奈川県内~東京近郊エリアにお住まいで、大切な愛車のエンジンにトラブルが発生してお困りの方は弊社までご気軽にご相談ください。
無音でエンジンがかからないとき
エンジンがかからない上に、車から何の音も聞こえないことがあります。
無音でエンジンがかからないときに考えられる原因は以下の通りです。
- バッテリーが完全に上がってしまっている
- セルモーターが故障している
- スマートキーの電池が切れている
基本的には、バッテリー上がりかセルモーターの故障が原因であるケースがほとんどですが、意外な落とし穴として「スマートキー自体の電池切れ」が原因でエンジンがかからないケースもあります。
急にエンジンがかからない!で困らないために
エンジンがかからないトラブルを未然に防いだり、万が一なってしまったときに困らないためには事前の準備が大切です。
エンジントラブルに備えて準備しておくと役立つものを紹介するので、この機会にぜひチェックしておきましょう。
バッテリー上がり対策(ブースターケーブルやジャンプスターター)
エンジンがかからなくなってしまう原因で最も多いのがバッテリー上がりです。
- ハザードランプの消し忘れ
- ヘッドライトの消し忘れ
- 室内灯の消し忘れ
- etc
日頃から運転には気を付けているつもりでも、突発的な雨やちょっとした気の緩みでバッテリーが上がってしまうことは誰にでも起こりうるトラブルです。
もしものときに備え、ブースターケーブルかジャンプスターターのどちらかを車に積んでおくと安心できます。
ブースターケーブルは他の車と繋いで使うため、どんな状況でもバッテリー上がりから復帰できるという意味ではジャンプスターターの方が便利です。
万が一のときにロードサービスを呼べる準備を整える
車のトラブルは、いつ・どこで起きるか判りません。
万が一のとき、ロードサービスを無料で利用できるサービスなどに加入していると安心できます。
例えば任意保険のサービスを見直してみたり、保険とは別にJAFの個人会員へ入会しておくのも便利です。
エンジンがかからない!キュルキュル音以外のケアレスミスに注意!
最後にエンジンがかからない!というトラブルで、ドライバーの意外なミスが原因で恥をかいてしまうケースなどをQ&A方式でいくつか紹介します。
- キュルキュル音がしてエンジンがかかりません!バッテリーもスパークプラグも交換したばかりです!
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記事内では紹介していませんでしたが、ドライバーのうっかりミスでエンジンがかからないケースがいくつかあります。
ロードサービスを呼んで大騒ぎした結果、これが原因だとかなり恥ずかしいのが「単純にガス欠だった」というものです。
車を動かすために必要な燃料が入っていなければ、エンジンはかかりません。
ガス欠の場合も、セルモーターや電気系統には問題が無いためキュルキュル音が聞こえることがあります。
慌ててロードサービスを呼ぶ前に、まずは燃料に問題が無いかチェックしてみましょう。
- キーを回しても全く車が反応しない!
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エンジンがかからず無音の場合に考えられるのは、バッテリー切れやセルモーターの故障だとお伝えしましたが、やはりドライバーのうっかりミスが原因でエンジンが始動しないケースもあります。
- シフトレバーの位置が適切ではない(AT車の場合)
- ブレーキペダルを踏んでいない(AT車の場合)
- クラッチを完全に切っていない(MT車の場合)
普段ならあり得ないような確認ミスですが、パニックになってしまうと見落として気付かないことがあるのでまずは冷静にチェックしてみましょう。
エンジンがかからないときは冷静に原因を特定して正しい対処をしよう!
エンジンがかからないというトラブルに見舞われると、パニックになってしまいがちですが、キュルキュルやカチカチなどの音を頼りに原因をある程度絞って正しい対処を行うことが重要です。
- キュルキュル音が聞こえるときはバッテリーかプラグが原因
- カチカチやガガガという音ならバッテリー上がりを疑おう
- 聞きなれない異音が聞こえるときは素人判断せずにプロへ任せよう
- 無音のときはケアレスミスが無いかチェックしてみよう
記事内でも解説していますが、聞きなれない異音が聞こえるときや異臭・煙が上がるなどの症状がある場合は、自己判断はせずプロに任せるようにしましょう。