センターピラーは衝突から車内を守る重要な部分!役割や修理について解説

  • センターピラーとは車のどこの部分?
  • センターピラーが壊れた場合の修理費用はどれくらい?
  • センターピラーに修理歴がある車は買わない方がいい?

自動車は多くの部品を組み合わせて作られています。ドアやワイパー、ボンネットなど聞きなれた言葉もあれば、点検などで初めて聞く言葉もあるでしょう。

自動車の構造の中で重要な部分である「センターピラー」は、車に詳しくない人は聞きなれない言葉ではないでしょうか。

この記事では、センターピラーがどこの部分か、どんな役割をするのかについて紹介していきます。

センターピラーは自動車の構造上重要な部分になるため、事故などで修理が必要になった場合には費用が高額になったり、修理することで車の状態に影響を与えたりするので覚えておきましょう。

目次

センターピラーとは自動車の大黒柱のようなもの

ピラー(pillar)は英語で「柱」という意味です。言葉の意味のとおり、ピラーには天井や底面など自動車を形作るボディを支えて車の構造を維持する柱の役割があります。

自動車の骨組みになるピラーは3種類

自動車の骨格部分には3種類のピラーがある
自動車の骨格部分には3種類のピラーがある

自動車にはセンタピラー以外にも、骨組みとして重要な「フロントピラー」や「ロックピラー」と呼ばれる部分があります。

フロントピラーは自動車のフロントガラスとドアの間にあるピラー、ロックピラーは後部ドアの後ろにあるタイヤの上の部分です。

ロックピラーはクォーターピラーやクォーターパネルと呼ばれることもあります。

センターピラーを含めた3種類のピラーは、車の骨格を形作るとともに車が衝突したときや横転したときに、ボディがつぶれることを防ぎ、中に乗っている人を守るという役目をしてくれる大切なピラーです。

センターピラーの役割について

自動車の前後のドアの間(運転席または助手席と後部座席の間)にあるセンターピラーは、ボディを支える大黒柱のような役割のピラーです。

ボディ側面のほぼ中央部にあるため、厚みがあり頑丈に作られています。

また、センターピラーは車体の構造を維持するだけでなく、側面からの衝突から車内を守るという役割も持っており、構造面でも安全面でも重要な部分です。

ピラーはアルファベットで呼ばれることもある

車種によってはフロントピラーやセンターピラー以外にも、多くのピラーが使用されている場合があります。

窓の枠になっている部分をフロント(前方)から順番にAピラー、Bピラーと呼ぶこともあり、アルファベットで呼ぶ場合はBピラーがセンターピラーです。

フロントから順番にA~Dピラーと呼ぶこともある
フロントから順番にA~Dピラーと呼ぶこともある

アルファベットでピラーを呼ぶ場合、一般的には車の表面に見えている窓枠部分のピラーだけを対象とし、ドアに隠れているロックピラーのことをCピラーやDピラーとは呼びません。

センターピラーに修復歴がある車は注意が必要

修理歴がある車は破損の部位が広範囲だった可能性がある
修理歴がある車は破損の部位が広範囲だった可能性がある

事故などで自動車を修理した場合でも、すべての修理が修復歴として残されるわけではありません。車体を少しこすってしまって塗装を直したという程度では修復歴にはならないのです。

修復歴として残るのは車の走行に影響するような大きな修理なので、センターピラーに修理歴のある車を購入する場合は気を付けてください。

修復歴の基準について

自動車の査定基準では修復歴を「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に修復歴のあるもの」としています。

つまり、修復歴のある車は軽くへこんだり少しこすったりという程度ではなく、車体の重要な部分を修復するほどの大きな破損があったということです。

センターピラーに修理歴がある車は、センターピラーを交換したということになります。

逆に考えると、小さな修理では修理歴にならないので、修理歴がない車でも小さな修理を行っている可能性があるのです。

そのため、中古車を購入する際は価格だけに注目するのではなく、購入後の保証やメンテナンスのことも考えて、信頼のおける販売業者から購入した方がいいでしょう。

センターピラーの修復によるデメリット

センターピラーに修理歴がある車は修理内容まで確認しよう
センターピラーに修理歴がある車は修理内容まで確認しよう

センターピラーに修理歴があるということは、センターピラーに強い力が加わり破損したということです。また、センターピラーが破損する状況には横転もあるので、センターピラーに修理歴がある場合は大きな事故にあった可能性があります。

センターピラーに修理歴がある車をチェックする場合は、修理歴だけでなく「どんな修理をしたか」まで注目してください。

センターピラーは車体を支える役割をしているため、センターピラーが破損した場合はルーフ(屋根)や床面の破損や変形の可能性があります。

センターピラーの保守だけでなく、ドアや屋根なども交換している場合は、雨漏りなどの心配があるので、状態についてしっかり確認しましょう。

また、センターピラーの修理ではセンターピラーの切断や溶接という作業が行われますが、丁寧に作業されていない場合は接合部分にさびが出ることもあります。

センターピラーに修理歴がある車は絶対に買ってはいけないというわけではありませんが、修理の状態は確認しておきましょう。

センターピラーの交換費用は高額になることも!

センターピラーの修理費用は修理内容によって幅がある
センターピラーの修理費用は修理内容によって幅がある

センターピラーの修理費用はおおむね3万円~20万円程度で、修理の内容によって価格に大きな開きがあります。

センターピラーに少し凹みができた程度であれば裏側から工具で押したり塗装したりという比較的簡単な修理で済みますが、破損の範囲が広い場合はセンターピラーを交換しなければなりません。

センターピラーの交換は、破損した部分を一度切断して新しい部品を溶接するという大がかりな修理になります。センターピラーだけでなくドアの交換などでさらに費用がかかってしまう場合もあるので注意が必要です。

センターピラーを破損してしまった場合は、価格が高額になること以外にもデメリットがあります。

溶接やパテの補修で車の左右の重さにわずかな違いが出てしまうこともあり、運転していて違和感を感じるという場合もあるのです。

センターピラーの修理をおこなっても、完全に元通りになるわけではないので、センターピラーの状態によっては買い替えをすすめられることもあります。

センターピラーの修理をする場合は修理方法や金額についてしっかり相談し、納得してから修理を行うようにしましょう。

センターピラーに関するQ&A

センターピラーについた凹みや傷を直すと修復歴になりますか?

自動車は骨格(フレーム)等を修復した場合に修復歴になりますが、凹みをたたいて直した場合や塗装だけの場合は修理歴にはなりません。

センターピラーを交換した場合は修復歴になります。

ピラーレス車にはどんなメリットがありますか?

ピラーレス車とは、助手席と後部座席の間のセンターピラーがない車です。ドアが大きく開くため、大きな荷物の積み下ろしやの乗り降りがしやすいというメリットがあります。

センターピラーがなくても安全なのか心配になるかもしれませんが、ピラーレス車はドアの材質や構造を工夫し、安全性に関してもしっかり対策されています。

センターピラーは重要な役割を持つパーツ

自動車には車体の構造を維持し、事故の衝撃から中に乗っている人を守るピラーという部分があります。センターピラーは、自動車の側面のほぼ中央部にあり、横からの衝突から車内を守る大切な役割を持ったピラーです。

センターピラーはルーフや車体とつながっているため、センターピラーを修理した場合はセンターピラー以外の部分にも影響が出ていることがあるので注意しましょう。

おさらい
  • センターピラーは車の前後ドア(運転席または助手席と後部座席)の間にある柱のような部分
  • センターピラーの修理費用は破損の状況によって3万~20万程度
  • センターピラーに修理歴がある車は修理の状態をしっかり確認する

センターピラーに修理歴がある車にはデメリットがありますが、絶対にセンターピラーに修理歴がある車を買ってはいけないということではありません。

中古車にはどんな車でも多少のデメリットはあるので、重要なのはきちんと自動車の状態について説明してくれる信頼のおける販売店を選ぶということです。

イワサキ自動車株式会社では50社以上と提携し、プロの目によるメンテナンスを定期的に行ったお車をイワサキ認定中古車として取り扱っています。

また、IWSAKI GARAGEではイワサキ認定中古車を多数ご紹介しており、中古車の情報がリアルタイムで入り、気に入ったお車のご購入が可能となっていますので、ぜひご覧いただければと思います。

ドアを開けてセンターピラーが見えている車

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次