- ウインカーを出さないで曲がってきたクルマとぶつかりそうになったんだけど・・・
- 信号待ちをしていて、青信号に変わると同時にウインカーを出す人って迷惑だなぁ
- 車線変更でウインカーを出さないクルマが割り込んできてびっくりしたんだけど、あれって違反にならないの?
皆さんはクルマに乗っているときに、対向車線を走るクルマがウインカーを出さずにいきなり曲がってきたりして危険な目にあったことはありませんか?
私は何度も経験したことがあり、そのたびに事故にならなくてよかったと心の底から安心します。
教習所でも習う、クルマに乗るうえで初歩的なルールであるウインカーですが、そのウインカーを出さずに危ない運転をしている人の心理が気になったことはありませんか?
今回はなぜウインカーを出さないのか、出さないことで違反にはならないのか。
ウインカーを出さない人に出会ったときの対処法も一緒に説明します。
ウインカーを出さないことは違反になるのかならないのか、結論から言うと違反になります。
ではなぜ違反になってしまうのか?日ごろ運転していて、よくウインカーを出さないクルマに出会うクルマ屋社員が、わかりやすくお伝えしていきます!
ウインカーを出さない理由
ウインカーを出さない理由で多いのは「めんどくさい」「かっこいい」
道路を走っていると、ウインカーを出さずに曲がってきたり、急に車線変更をして目の前に割り込んでくるクルマがいると思います。
信号待ちをしている前のクルマが直進なのかと思えばいきなりウインカーを出すなんてことも・・・。
ウインカーを出すことは義務化されているし教習所でもしっかり習うので、なぜ出さないのか不思議に思うことが多々あります。
少し調べてみると、「めんどくさい」や「かっこいい」といった声があがっています。
どうしてそう思うのか調べてみました。
ウインカーを出すタイミングを再確認
ウインカーは右左折する30m手前から、車線変更時は車線変更を行う3秒前からウインカーを出すことが義務付けられています。
正直、30m手前と言われても難しいですよね。
30m手前のおおよその目安としては「クルマ5~6台分」と考えると少しわかりやすいかもしれません。
ただし時速30㎞と60㎞では感覚が違ってきますので、スピードを出しているときほど適切なタイミングでウインカーを出すことが重要になってきます。
約60㎞で走っているときは、曲がるための減速でブレーキを踏む前くらいに出すのもよいと思います。
減速の前にブレーキを踏んでからウインカーを出すと、うしろのクルマもタイミングがうまく把握できずに驚かせてしまうので、ブレーキを踏む前にウインカーを出した方がスマートです。
なぜウインカーを出さないのか、出すタイミングが遅いのか
ではなぜ決められたタイミングでウインカーを出さないのか。一番に出てきたのはやはり「かっこわるい」からでした。
ウインカーを早く出しすぎるとかっこわるいと思う人がいるようで、自分がそう思われたくないがゆえにギリギリに出す人が多いです。
確かに低速時にウインカーを早く出しすぎてしまうと、ずっとウインカーを出したままゆっくり走ることになるので、そういう時にかっこわるいと感じてしまうかもしれません。
中には周りのクルマに動きを読まれるのがかっこわるいからいやだ、といった意見もありました。
他に挙げられた理由は「めんどくさい」から、でした。
「ウインカーを出さなくてもわかるでしょ?」とのことですが、見ず知らずの人が今どんな気持ちで運転をしていて、どこに行きたいか、どこを曲がるかなど100%わかるはずがありません。
自分だけがわかっていればいい、はいつか大きな事故へ繋がります。
ウインカーを出すことは義務化されています。なので動きを読まれるのがかっこわるくても、ウインカーを出すのがどれだけめんどくさくても、曲がるときや車線を変更するときはウインカーを必ず出しましょう。
ウインカーを出さない県はどこが多いのか?ランキング形式でお伝えします!
第1位は岡山県!
名古屋走りや茨城ダッシュなど、専用の言葉が出来てしまうくらい運転マナーの悪い県が多々あります。ではウインカーを出さない県ではどこが1位なのでしょうか?
答えは岡山県でした。
岡山県では道路に「★合図」と大きく書かれているレベルでウインカーを出さない人が多く、出したとしても直前でカチッと一瞬出す程度。
これは岡山県内の人も自覚があり、約90%の人がウインカーを出さずに曲がったり車線変更をしていると認めています。
岡山県を走っていると、ウインカーを出さないこと以外にもすごいスピードで走るクルマも多く、県外から来た人は恐怖を覚えるほど。
2位は香川県
香川県は運転マナーの悪い都道府県で1位となっています。香川県に住む約80%の人が運転マナーが悪いと言っているのが驚きです。
3位は徳島県
徳島県ではまるで信号がないかのような運転をする人が大半だとか。事故を起こさないよう運転するのに気を使いすぎてすぐ疲れてしまいそうですね。
次章ではウインカーを出さずに運転をするとどうなるのか?ウインカーを出さずに運転をすることの危険性について教えていきます。
上記のランキングはこちらのサイトを参考にいたしました。
https://fyparts.jp/archives/2313
(参考:FYパーツ 『日本一ウインカーを出さない県はどこ!?』 2022年10月9日)
ウインカーを出さないことで事故を起こす可能性が上がる
こんな事故が起こる可能性が・・・
ウインカーを出さずに行動をすると、次のような事故が起こることが考えられます。
歩行者がクルマの動きを読めない
歩行者信号を渡ろうとして、急に左折してきたクルマと接触してしまう可能性があります。
そのほかにも曲がらないと思って歩いていたら、急に曲がってどこかの敷地へ入っていくことなどもあります。
周りを走るクルマが動きを読めない
- 直進をしようとしたクルマがいきなり右折してきたクルマと衝突
- ウインカーを出さずに追い越しをしようとし、車線変更をしたいクルマと接触
周りにいる人は、ウインカーで合図を出すことを前提で行動しています。
その合図を出さないことにより、周りの人は「曲がってこない」「割り込んでこない」と思って走っているので、合図なしに急な動きをしてしまうと事故へ繋がります。
ですが、運転している側も前のクルマがいきなり曲がるかもしれない、隣を走るクルマが急に割り込んでくるかもしれない、と思いながら走ることが大事です。
ウインカーを出さなかった人にクラクションは鳴らしてもいいの?
ウインカーを出さずに走ることはとても危険だということがわかりました。
そこで気になるのはクラクションを鳴らしてもよいのか悪いのかです。
クラクションはむやみやたらに鳴らすことが禁止されていて、不要な場面で鳴らしてしまうと3,000円の罰金がとられてしまいます。
なので、道路に入れてもらったときのお礼や友人などと別れる際に軽く鳴らすのは違反になります。
逆に本来鳴らさなければならない見通しの悪い交差点や曲がり角、登り坂の頂上付近、標識で鳴らすように指示されているところで鳴らさなかった場合は1点の減点と7,000円の罰金になりますので気を付けましょう。
クラクションは道路交通法では警報器と呼ばれ、危険を回避するために鳴らすことを許可されています。
よって、周りのクルマがウインカーを出さずに車線変更をしたり右左折をした際に危険だと感じたのであれば、鳴らしても問題はありません。
ウインカーを出していない人を通報した場合、意味はあるのか
ウインカーを出さないクルマを通報しても意味があるのか、気になるかと思います。
前を走っていたクルマがウインカーを出さずに急な車線変更をして事故を起こしそうになった!
危険な運転だし違反なので、自分のドライブレコーダーにばっちり映っているから警察に持って行こう!
と思う人は少なくないと思います。
ですが、警察へ持ち込んでもその映像には顔が映っていないので、運転手の特定ができず摘発することができません。
クルマは特定できても実際に運転をしていたのは自分ではないと言い張って逃れることができてしまうのです。
実際に走っているところを通報しても同じことで、警察が来るころにはすでにクルマも走り去っているので通報をしてもまったく意味がありません。
そのため、実際に走っていないと取り締まることはほぼ不可能で、違反として摘発するのはかなり難しいのです。
ウインカーを出さないと、合図不履行違反となり反則金が発生します
第五十三条 車両(自転車以外の軽車両を除く。次項及び第四項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。(略)
道路交通法第五十三条 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
ウインカーを出さずに行動をしても取り締まられることがほとんどないため知らない方も多いかもしれませんが、道路交通法第五十三条でこのように定められています。
そのため、ウインカーを出さずに車線変更や右左折をした場合合図不履行違反となります。
合図不履行違反をすると、下記の違反点数と反則金が科せられます。
違反点数 | 1点 |
反則金 | 大型車・・・7,000円 |
普通車・・・6,000円 | |
二輪車・・・6,000円 | |
小型特殊・・・5,000円 | |
原付車・・・5,000円 |
捕まらないからいいやではなく、法で定められていて反則金が発生する違反であることを忘れないようにしましょう。
違反である以前に、クルマに乗るための初歩的なルールなので、ウインカーはしっかり出しましょう
ウインカーを出さずに行動をすることで周りへ迷惑がかかり、事故が起きる可能性も一気に上がります。
また合図不履行違反で点数も引かれ、違反金も取られます。
かっこわるいやめんどくさいといった自己中心的な考えでウインカーを出さないと、周りにいる人は動きを読むことができずに、クルマ同士衝突をしてしまったり人と接触してしまうことが考えられます。
1つの動作を怠ったことにより重大な事故になりかねないので、ウインカーを出さない・出すのが遅い方は、今一度自分の運転を見直す機会を作ることをオススメします。
- ウインカーを出さないと合図不履行違反になる
- 周りの人はウインカーの合図を頼りに行動しているので、出さないと迷惑がかかる
- 危険行為なのでクラクションを鳴らしても違反にはならない
ウインカーを使うことの重要さをわかっていただけたでしょうか?
ウインカーを出すタイミングはなかなかシビアで、場所によっては本来曲がりたいところより手前で曲がると思われてしまうこともあります。
いちいちウインカーを出すのがめんどくさい!と思っている方は、自分を守るためにもこの記事を読んで考えを改める機会になればと思います。
ウインカーは適切なタイミングで必ず出し、周りにも迷惑をかけない安全な運転を心がけていきましょう!