ターボ車に乗るときの注意点は?メリットとデメリットも教えます

  • ターボ車に乗るときの注意点ってなに?
  • ターボがついてないクルマとの違いがわからない・・・
  • そもそもターボってなにがいいの?

クルマを運転していて、坂道での加速がなんだかもの足りない・・・。

そう感じたときに、ふとターボ車の存在を思い出すことがあると思います。

今回はターボ車に乗るときの注意点や普通のクルマとの違い、メリット・デメリットをご紹介します!

普通のクルマとは違う力強さ加速がターボ車の強みです。

ターボはエンジンのシリンダーへ強制的に空気を送り込む装置のことで、そのエンジンの排気量以上のパワーを出すことが可能になります。

坂道で思うようにスピードが出なくてもどかしい思いをよくするクルマ屋社員が、ターボ車の説明をしていきます!

目次

ターボ車のここに注意!

クルマに乗っていると、坂がキツい道路を走ることがあると思います。

そんなとき、どれだけアクセルを踏んでも思うように進まないことがありませんか?

進まないときに思い出すのがターボ車の存在だと思いますが、ターボ車に乗るときどんなことを注意するべきなのでしょうか。

まずはターボ車について説明していきます。

ターボ車って?

ターボチャージャー

ターボ車とは、ターボチャージャーがついたクルマのことです。

ターボチャージャーは排気ガスの力を利用してエンジンに多くの空気を過給する機構のことで、【過給機】や【タービン】とも呼ばれています。

エンジンへより多くの空気を送り込むことによって、ターボがついていないクルマより力強い走りをすることが可能に。

ターボがついていないクルマのことはNA車と呼ばれていて、カタログのグレード一覧や諸元表では【ガソリン車】と記載するケースが増えています。

NA車とは

ノーマル・アスピレーションorナチュラル・アスピレーションを略してNAと呼ばれています。

NAとは、ターボチャージャーが付いていない自然吸気エンジンを表す言葉で、エアクリーナーから取り込んだ空気とガソリンを混合して燃焼させることで駆動力を得ています。

そのため大気圧以上の空気を取り込むことができないので、基本的には排気量やエンジンの回転数でパワーが決定します。

ターボ車とNA車の見分け方

ターボ車とNA車の見分け方ですが、パッと外見を見ただけでは判断ができません。

もちろんこれは車種にもよるため、ターボ車にだけ付いている装備やパーツなどがあればそれで判断することが可能です。

見た目以外で判断するには、クルマのグレード名に記載されていたりカタログで判断することになります。

ターボ車の注意点

ターボ車ですが、NA車と違い注意する点があります。

  • 燃費が悪い
  • NA車以上に急加速などの運転のし方に注意しなければならない
  • オイル交換を定期的にしっかり行う

1つずつ解説していきます!

ターボ車は燃費が悪い

ターボ車はNA車に比べてガソリンの消費量が増えるため、燃費が悪くなる傾向にあります。

ですが、NA車でもエンジンの回転数をあげて走れば同じように燃費が悪くなるため、ターボ車の方が絶対的に燃費が悪くなるわけではありません。

パワーに余裕をもって回転数を抑えて走るターボ車とエンジンの回転数をあげて走るNA車では、ターボ車の方が燃費が良い場合も。

もちろんクルマの燃費は走る環境や運転のし方にもよるため、あくまで目安としてください。

NA車よりも運転のし方に気を付けなければならない

ターボ車の取り扱いの基本として空ぶかし・急発進をしないとあり、それをしてしまうと更に寿命を縮めやすくしてしまうと言われています。

これはもちろんNA車にも言えることですが、ターボは特に重視されています。

空ぶかし・急発進をしないように気を付けて運転しましょう。

オイル交換を忘れず定期的に行う

クルマに乗るうえでオイル交換をすることは大事なことですが、うっかり交換目安時期をすぎていた!なんて経験はありませんか?

ターボエンジンの構造上、エンジンオイルへの負荷が高いため定期的なオイル交換が必要になってきます。

軽のターボ車に乗っている人は走行距離が短いことからオイル交換のことを忘れ、適切な時期にオイル交換をしない人が増えています。

なかには数年交換しない人もいるようで、クルマが故障してから整備工場に持ち込む人も。

軽自動車に乗っている人は買い物などで近場を走ることが多いので、あまり走っていないからとオイル交換をしなかったり忘れてしまう人が一定数います。

ターボエンジンのオイルは3,000kmから6,000kmの走行または半年から1年ほどでの交換を推奨しています。

乗っていないからなどは関係なく、オイルは定期的に交換しましょう。

今と昔のターボ車の違い

昔のターボ車に乗ったことがない人は、今のターボ車との違いがパッと浮かばないと思います。

大きな違いはありませんが、今のターボ車と昔のターボ車は何が違っていたのかご紹介します!

昔のターボ車は、自動車メーカーからアフターアイドリングをしてからエンジンを切ることを推奨されていたため、ターボタイマーというものを設置するのが常識でした。

アフターアイドリングとは

ターボ車に必要とされていたアフターアイドルは、下記の理由から必要とされていました。

アフターアイドリングとは、自動車の運転を終わらせエンジンを停止させる前にアイドリングを行うことを指す。
ターボ車などはタービンが熱を発しており、運転が終わってすぐにエンジンを停止させると温度差によって「タービンの軸受部が焼き付きを起こす」「エンジンが固形化する」など不具合が出てしまう。そのため、熱を下げてからエンジンを停止させるのが良いとされていた。現在ではペアリングが発達したうえ、ターボユニットも水冷化されたため、アフターアイドリングは不要となっている。

(カー!と言えばグーネット より引用)

昔は必要とされていたアフターアイドリングも、技術の進化によって今では不要となっています。

ターボタイマーの役割

昔のターボ車には必要不可欠だったターボタイマーですが、いったいどんな役割を担っていたのでしょうか。

ターボタイマーはクルマのエンジンをオフにした後でも、エンジンが切れずにアイドリング状態を保つことができるパーツです。

このタイマーを設定することで、クルマから降りてカギをかけてもエンジンが回りっぱなしになり、設定した時間になると自動でエンジンを止めてくれます。

買い物やお出かけ先で、エンジンをかけてアイドリング状態を保ったまま車内で待機する必要がないのでとても重宝されていました。

最近のターボ車には不要なパーツのため、ターボタイマーを知らない人も多いそうです。

ターボ車のメリット・デメリット

ここからは軽ターボ車に乗るうえでのメリットとデメリットをご紹介します。

  • メリット1「自動車税を安く済ませられる」
  • メリット2「パワフルで楽しい走りが可能に」
  • デメリット1「車両本体価格が高くなる」
  • デメリット2「燃費が悪くなりがち」

主に4つのメリット・デメリットを挙げました。

それぞれ説明をしていきます!

メリット1「自動車税を安く済ませられる」

クルマに乗るうえで重要なのが維持費ですが、その一部である自動車税を安く抑えることができます。

自動車税は排気量で決められていて、大きなパワーを求めるとそれだけの排気量が必要になるので自動車税が高くなってしまいます。

ですが、ターボ車は同じ排気量でパワーを上げることができるため、自動車税を安く済ませることができます。

税額表営業用自家用
総排気量 1リットル以下7,500円29,500円
1リットル超~1.5リットル以下8,500円34,500円
1.5リットル超~2リットル以下9,500円39,500円
2リットル超~2.5リットル以下13,800円45,000円
2.5リットル超~3リットル以下15,700円51,000円
3リットル超~3.5リットル以下17,900円58,000円
3.5リットル超~4リットル以下20,500円66,500円
4リットル超~4.5リットル以下23,600円76,500円
4.5リットル超~6リットル以下27,200円88,000円
6リットル超~40,700円111,000円
自動車税一覧表

2,000リットル以上ターボなしのクルマと、1,500リットル以下ターボありのクルマで走行時のパワーが同じであれば、ターボ車を選ぶことで5,500円も税を安く済ませることができます。

メリット2「パワフルで楽しい走りが可能に」

ターボ車に乗ると、本来の排気量より大きな排気量と同じだけのパワーが出るので、パワフルで楽に走ることができます。

例えば山にキャンプに行くとき、坂道を登るのにパワーが足りず登るのが遅いと少し心配になりませんか?

これから楽しい遊びが待っているのに、そこにたどり着くまでがテンポよくないと気分が下がってしまいます。

そんなとき、ターボ車ならさらに強い力で登ることができるので、目的地までスムーズに向かうことができます。

デメリット1「車両本体価格が高くなる」

ターボ車を購入するにはターボが搭載されたグレードを選ぶことになりますが、クルマによってはNA車と比べると40万円近く差が出る車種もあります。

そのため、なかなか手を出すことができない人も多いとのこと。

普段からターボの力が必要な道を走る人は、金額が高くなってもそれだけのプラス点があるので必要だと思います。

基本的に走る道が平坦で街中を走るだけの人にとってはターボの力を必要とするシーンがほとんどないため、そんなに高くなるならNA車でいいやとなる人が多いです。

デメリット2「燃費が悪くなりがち」

記事の最初の方でもお伝えしましたが、ターボ車はNA車と比べてガソリンの消費量が増えるため燃費が悪くなりやすいです。

燃費が悪いと給油を何度もしなければならなくなるので、大きな出費になります。

もちろんすべての車種が燃費が悪くなるわけではないので、乗り方などに気を使いながら運転しましょう。

メンテナンスをしっかりして、楽しいドライブを!

ターボ車は力強く坂道などで大活躍しますが、オイル交換の時期や運転の仕方などNA車よりさらに気を使って乗らなければならないことがわかりました。

ターボ車はメンテナンスをより細かく行うことと購入時の車両本体価格も上がってしまいますので、本当に必要なのかしっかりと考えてからの購入をオススメします。

おさらい
  • オイル交換を定期的に行わないと壊れてしまう
  • アウトドアや坂道などでは大活躍するが、街乗りメインには不要
  • 快適な走りができるが、車両本体価格が高くなる

今では当たり前になりつつあるターボ車ですが、ターボのことをよく知らなかった方がこの記事で少しでも知っていただけたら嬉しいです。

クルマは日常生活に欠かせない大切なものなので、しっかり考えて自分の生活に合った1台を決めましょう。

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