- 免許証って見せてはいけない部分があるの?
- 12桁の数字ってなにか意味があるのかな…
- IC免許証ってなに?
免許証に見せてはいけない部分があるのか気になったことはありませんか?
年齢確認や本人確認で提示するのにも使える免許証ですが、個人情報の塊なので見せることに抵抗がある方もいると思います。
免許証にはどのくらいの個人情報が記載されているのか?
また、第から始まる12桁の数字は個人情報に関係しているのか、12桁の数字はなにを表しているのかをわかりやすく解説いたします。
免許証の表面半分以上は個人情報となっているため、うかつに他人に見せることは危険です。
写真と氏名は見せてもそんなに大きな問題になりませんが、住所は特に危険です。
遠くから撮影した写真をSNSに載せることすら苦手なクルマ屋社員が、免許証についてお教えいたします!
免許証って見せてはいけない部分があるの?
クルマに乗るには必ず必要な運転免許証。
免許が取れたからみんなに自慢したい!そんな気持ちからSNSに載せてしまう人も少なくありません。
免許証に載っている情報ってどこまで載せていいのか、考えたことはありますか?
免許証に書かれている内容などを改めて確認していきましょう。
免許証に書かれている個人情報はこの部分
身分証明証として一番に挙げられる免許証。
免許証に書かれている個人情報は以下の通りです。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 自分の顔写真
写真も含めると、免許証の半分は個人情報。
今はSNSに顔も名前も出している人が多いので、その部分がバレたら危ない個人情報だとうっかり忘れている人も多そうですが、最近の技術では少ない情報からすぐ自宅特定につながるので気を付けましょう。
このことから免許証はうかつにネットに載せない方がいいことがわかります。
また、買い物をしていたときに財布に入っていた免許証が見えてしまい、近くにいた人がそれを見たことでストーカー被害にあったという話も聞いたことも。
免許証はそれだけ危険なものだと認識を持っておくことをオススメします。
以前は本籍も書いてあった
2006年までは氏名と住所の間に本籍が記載されていました。
2007年より全国で順次ICカード化した免許証が発行されるようになり、それに伴ってデータとして本籍が管理されているため、本籍の記載もなくなりました。
裏面にも変更があり以前はほとんどが備考欄でしたが、現在は上半分が備考欄になり下半分は臓器提供の意思表示欄となっています。
ICカード免許証とは?
先ほどの話のなかで出てきたICカード免許証ですが、今はすべてそのタイプで製造されています。
ICチップを入れることによって偽造が困難になり、詐欺や不正利用を防ぐ役割を担っています。
それまでは免許証の偽造による他人名義での口座開設や携帯電話の契約・詐欺などがありましたが、ICチップを導入したことにより偽造免許証の作成が極めて困難になったことで他者による不正使用ができなくなりました。
IC免許証には4桁の数字で2組の暗証番号を設定する必要があり、その暗証番号を設定することでICチップ内に登録されている内容を不正に読み取ることができない仕組みになっています。
免許証の表面に記載されている内容が正しいかの真偽を判定するためには暗証番号が必要となります。
暗証番号が間違っていると確認ができないため、暗証番号は忘れないようにしましょう。
暗証番号を設定する際はクレジットカード・キャッシュカードと同じにしないように設定してください。
万が一どちらかの暗証番号が知られてしまった場合、合わせて免許証の暗証番号もわかってしまいます。
『第』で始まる12桁の数字にはこんな意味が
免許証の下側に『第』から始まる12桁の数字があると思います。
パッと見なんの意味もないように見えますが、実はこの数字にも様々な意味があります。
12桁の数字がどんな意味を持っているのか、お教えいたします。
12桁の数字は免許証番号という
12桁の数字は免許証番号と呼ばれています。
12桁の数字には以下の意味があります。
- 左から1、2番目は免許が交付された都道府県公安委員会コード
- 3、4番目は免許証を取得した西暦の下2桁
- 5~10番目は公安委員会の管理番号
- 11番目はチェックディジット
- 12番目は免許証の再交付回数
ここからはそれぞれ説明をしていきます。
左から1、2番目の数字は初めて免許の交付を受けた都道府県公安委員会のコード
各都道府県には数字が割り振られており、例えば初めて免許証を取得したのが神奈川県であれば『45』静岡県は『49』愛知県は『54』となります。
そのほかの県に割り振られている数字は以下の表の通りです。
北海道 | 北海道/10・函館/11・旭川/12・釧路/13・北見/14 |
東北 | 青森/20・岩手/21・宮城/22・秋田/23・山形/24・福島/25 |
関東甲信越 | 東京/30・茨城/40・栃木/41・群馬/42・埼玉/43・千葉/44・神奈川/45・新潟/46・山梨/47・長野/48・静岡/49 |
北陸・中部 | 富山/50・石川/51・福井/52・岐阜/53・愛知/54・三重/55 |
関西 | 滋賀/60・京都/61・大阪/62・兵庫/63・奈良/64・和歌山/65 |
中国 | 鳥取/70・島根/71・岡山/72・広島/73・山口/74 |
四国 | 徳島/80・香川/81・愛媛/82・高知/83 |
九州・沖縄 | 福岡/90・佐賀/91・長崎/92・熊本/93・大分/94・宮崎/95・鹿児島/96・沖縄/97 |
海外で初めて免許を取得した場合は、国内免許に切り替えた都道府県の番号で登録になります。
3、4番目の数字は免許を習得した西暦の下2桁
県のコードの次には、免許証を習得した西暦の下2桁が記載されています。
例えば1993年に取得した場合『93』、2021年の場合『21』になります。
ふといつ免許を取得したのか気になったときはこの2桁の数字を確認することで免許を取得した西暦がわかります。
5~10番目は公安委員会の管理番号
この部分は各都道府県公安委員会が独自に決めている管理番号になります。
各都道府県ごとに基準があり、この数字の羅列がどのような意味を持っているのかは公表されていません。
5~8番目までの4桁の数字が赤くかけあみされており、その意図ははっきりとわかってはいませんが、12桁に並んだ数字のなかでわかりやすくするためだと言われています。
11番目はチェックディジット
チェックディジットとは、入力ミスを算出するために設定された検証用の数字のことで、金融機関の口座番号、クレジットカードなどに使われています。
複雑な計算式で産出されており、免許証の再発行を行ってもこの数字が変わることはありません。
12番目は免許証の再交付回数
最後の1桁は免許証の再交付回数を示しています。
もし免許証を紛失や盗難された際、再発行をしなければなりません。
免許の交付をするたびに1、2と数字が増えていきます。
これは手元から完全になくなってしまい、新しい免許証にした場合のみカウントされるため破損や汚れによる再交付の場合は内容の確認がしっかりできれば数字は増えません。
以上が免許証に記載されている12桁の数字の意味でした。
意味のない数字の羅列に見えて、それぞれにしっかりと意味があったんですね。
12桁の数字は見られても大丈夫?
12桁の数字の意味をご紹介いたしましたが、この数字が赤の他人に見られても個人情報に直結するものではないと思います。
ですが、そこから住居などがバレてしまうリスクは0%ではありません。
油断せず、しっかり隠すことをオススメします。
見せてはいけない部分の決まりはないが、個人が特定できる部分はできる限り避けたほうがよい
今回の記事では免許証のほとんどが個人情報でできていることを説明しました。
自分の身を守るためにも、免許証を他人に見せたり、容易にネットへ載せることはオススメしません。
見せてはいけない決まりはありませんが、個人情報を知られることは非常に危険なため、必要のないときは人に見えないようにしっかりとしまっておきましょう。
- 免許証で見せてはいけない部分の決まりはない
- 免許証は個人情報の塊
- 自分の身を守るためにも不必要に免許証を見せびらかさない
個人情報の露出に抵抗がなくなってきていると近年感じていますが、他者に知られてしまうことが危険だと少しでも伝わったでしょうか。
人に見せてもなんの問題もなさそうに見える免許証ですが、本人確認の第一候補として選ばれるくらいには個人情報の宝庫となっていますので、免許証の扱いには十分注意しましょう。
もちろん免許証だけではなく、日ごろから個人情報をうかつに晒さない危機感を持って生活することをオススメいたします。