- 後付けのバックモニターにはどんな種類がある?
- ワイヤレスのバックモニターなら自分で後付けできる?
- バックモニターを後付けする工賃はいくら?
後退時には車にバックモニターが付いていると便利ですよね。バックモニターが付いていない車にも後付けすることが可能です。
バックモニターにはモニターの形状や配線方法によっていろんなタイプがあり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
この記事では、バックモニターの種類と特徴について解説します。自分に合ったものを選ばないとせっかく後付けしたのに使いにくいということになるので、参考にして使いやすいバックモニターを選んでくださいね。
後付けバックモニターの種類
バックモニターを後付けする場合、モニターの種類や接続方法によって使い心地が違ってきます。どのタイプが自分に合っているのか考えて購入してください。
モニターの設置方法による違い
バックモニターは付ける位置によって見やすさが違ってきます。
大きい画面で見たいのか小さくても邪魔にならない方がいいのかで、おすすめのバックモニターが違うのです。それぞれのメリットやデメリットを理解してからバックモニターを選ぶようにしましょう。
すでにカーナビがあればカメラのみ後付けできる
すでに車のダッシュボードにカーナビが設置されている場合は、バックカメラだけを後付けすればバックモニターとして使用することが可能です。
ただし、カーナビの種類によっては外部入力できない場合があるので、カメラを後付けして使用する場合は、バックモニターとしての使用が可能か確認してください。
《メリット》
- 埋め込み式なので邪魔にならない
- 新たにモニターを購入する必要がない
《デメリット》
- 壊れた時はカーナビ全体を交換する必要がある
すでに車に付いているカーナビにカメラを追加しても映らない場合は、カメラの画像を取り込む設定になっていない可能性があります。設定画面から外部入力をオンにしてください。
バックモニターが映らない原因についてではバックモニターが映らないときの対処法についても紹介しておりますので、合わせて参考にしていただければと思います。
後付けでオーソドックスなのはスタンド型
後付けのバックモニターの中で最も一般的なのはスタンド型で、モニターをダッシュボードの上に設置するタイプです。
設置個所に融通がききますが、ダッシュボードの上に設置するため、位置によっては走行中に邪魔だと感じてしまうことがあります。
バックモニターは後退時にしか使用しないので、運転の邪魔にならない場所を選んで設置してください。
《メリット》
- モニターを好きな場所に設置できる
《デメリット》
- ダッシュボードの上に物が増えるため邪魔に感じることがある
視界を邪魔しないタイプはミラー型
ルームミラーにかぶせる形のミラー型のバックモニターは、スタンド型のように視界をさえぎらないので運転の邪魔になりません。
ただし、ミラーの一部にバックカメラの映像が表示されるタイプは画面が小さいというデメリットがあります。
ミラー全体がバックモニターになるデジタルミラーもありますが、ミラー全体にバックカメラの映像が表示されると本来バックミラーで見えるはずの後方の上側を確認することができないなくなります。
ミラー全体がバックモニターの映像になるタイプを利用する場合は、振り返っての目視を忘れないようにしてください。
《メリット》
- 運転中の邪魔にならない位置にある
- 目線が上になるので見やすい
《デメリット》
- 画面が小さい
接続方法による違い
バックモニターには有線と無線(ワイヤレス)タイプがありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
有線でバックカメラとモニターを接続
配線のあるバックモニターを後付けするためには、一度車の内装をはがして配線を行う必要があります。バックモニターのケーブルはドアの隙間などを通すので配線は業者に依頼することになります。
有線のバックモニターが無線のバックモニターより優れているのは、映像にタイムラグがないという点と他の無線機器の干渉を受けないという点です。
《メリット》
- 映像の遅延がない
《デメリット》
- 車内に配線を設置するので手間がかかる
ワイヤレスでの接続
ワイヤレスのバックモニターはカメラとモニターを線でつなぐ必要がないため、有線のバックモニターより簡単に設置を行うことができます。
配線がないので設置にかかる時間は少なくて済みますが、無線で接続するため、有線での接続に比べて映像に遅延があったり、電波が乱れてうまく映らなかったりということもあります。
ワイヤレスのバックモニターを後付けする場合は、映像の遅延も考慮しながら車を動かしてください。
《メリット》
- 車内に配線する手間がない
《デメリット》
- 映像にタイムラグが発生することがある
- 電波が悪いと画像が乱れる
自分でバックモニターを後付けするのはハードルが高い
バックモニターの後付けをするには、工賃がかかるので自分で設置できないかと思う人もいるでしょう。後付けのバックモニターの中で、比較的手軽に設置できるのはスタンド型のワイヤレスモニターです。
ただし、ワイヤレスのバックモニターであっても、車の知識が全くない素人が後付けするのは簡単ではありません。
ワイヤレスでも全く配線がないわけではない
ワイヤレスという言葉のイメージから、配線が全く不要なタイプをイメージするかもしれませんが、ワイヤレスのバックモニターでもカメラやモニターを電源につなぐのは有線です。
モニターはシガーソケットから電源を供給できるタイプがあるので、配線が車内にむき出しでも気にならなければ簡単に設置可能ですが、カメラはバックランプなどに接続して電源を供給しなければなりません。
また、カメラはしっかり固定しておかないと車の振動などでネジが緩んだり角度がずれてしまうこともあるので、設置に注意が必要な部分でもあります。
ワイヤレスなら簡単に設置できるのではと考えている人は、本当に自分で設置できるのか、購入前に設置方法をしっかり確認してください。
ワイヤレスはカメラとモニターの接続設定も必要
ワイヤレスのバックモニターでカメラの映像をモニターに表示させるには、カメラとモニターをペアリングする必要があります。
ペアリングの設定自体は難しくありませんが、車体に後付けのバックモニターを設置すればすぐに画面が映るわけではないので、忘れずにペアリングを行ってください。
イワサキ自動車株式会社ではカーナビやドラレコなどの設置も行っております。バックモニターについても気軽にご相談ください。
バックモニターの後付けを依頼する費用について
バックモニターを後付けする場合はバックモニター本体の価格以外に、工賃が必要になります。
取り付け工賃の目安
バックモニターを後付けする費用は、取り付けるタイプによっても違ってきますが一般的には1万円~3万円程度です。後付けのバックモニターを販売しているカー用品店が比較的安く、ディーラーは高いという傾向にあります。
ただ、ディーラーは取り付ける車に対しての知識や経験があるため、カメラやモニターの位置や取り付け方が適切だという安心感があります。
購入店舗で取り付けると割引がある場合も
後付けでバックモニターを取り付ける場合は、購入した店舗で取り付けると持ち込みよりも工賃を割り引いてくれることがあります。
インターネットなどで安く買ったバックモニターを取り付けようとしたら工賃が高額で、トータルでは高くなるということもあるので、後付けの際は設置のことも考えて購入場所を選んだ方がいいでしょう。
バックモニターの後付けに関するQ&A
- バックモニターが義務化されましたが、後付けしなければなりませんか?
-
バックモニターの義務化というのは、自動車を製造する際の装置の設置を義務付けたもので、車の所有者の義務ではありません。
バックモニターなどの後退時車両直後確認装置の設置義務についてはバックモニターの義務化についてで詳しく解説しておりますので、そちらも合わせて参考にしていただければと思います。
- 後付けのバックモニターのカメラはどこに取り付ければいいですか?
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バックモニターは、車を後退させる際に運転席から死角になる部分を補うために設置するものです。カメラは車体のすぐ近くが映るようにナンバーの近くやリアバンパーに付けてください。
バックモニターを後付けするときは製品の特長を理解しておこう
後付けのバックモニターには様々な種類があるので、購入前に特徴を理解して選ぶようにしましょう。設置方法についても、ワイヤレスだから自分で設置できるというわけではないので注意してください。
バックモニターの設置を自動車販売店やカー用品店に依頼すると費用はかかりますが、配線やカメラの角度の調整などはプロに任せた方が安心です。
- 後付けのバックモニターには有線・無線どちらのタイプもあり、形もスタンド型やミラー型がある
- ワイヤレスのバックモニターも電源の配線があるため知識がない人が自分で後付けするのは難しい
- バックモニターを後付けする工賃は1万円~3万円程度
バックモニターを後付けしても使い方が分からないともったいないですよね。バックモニターの見方についてでは、バックモニターで見える範囲や駐車のコツなどのバックモニターの見方を解説しております。ぜひそちらもご覧ください。